セガ買収とインデックス倒産

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セガがインデックス倒産後の買収を発表しており、アトラスの手がけた有名タイトルは存続しそうですね。セガの買収発表を見ると、パチンコやパチスロにも展開する可能性があります。


(1)インデックス粉飾決算で倒産

インデックスは粉飾決算の発覚で上場維持が困難となり、民事再生を申請して倒産しました。インデックスのように財務が悪く粉飾決算を行っていた企業は、単独では企業の存続が困難になります。

インデックスは民事再生を申請して、スポンサーの支援により企業再生を目指していました。インデックスの入札に、複数社がスポンサーとして名乗りをあげていることが報道されていましたが、入札の結果がでたようですね。
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(2)セガのインデックス買収日程

  1. 2013年9月18日 事業譲渡契約書締結
  2. 2013年11月1日 事業譲受期日(予定)
セガが2013年9月18日のプレスリリースで、インデックスの買収日程について発表していますが、事業譲渡契約書の締結が行われているようですね。セガのインデックス買収金額は140億円と報道されていますが、負債総額について見てみましょう。

インデックス倒産の理由で、負債総額は245億円であることが報じられているので参考になると思います。インデックスは倒産後に、売掛金や支払手形などの売上債権の回収があれば、負債総額は245億円から減少することになります。

(3)セガのインデックス買収理由とIPの意味

  1. 安定した販売が期待できる家庭用ゲームソフトの優良IPを取得できる
  2. セガならびに株式会社セガネットワークスが展開するPCオンラインゲーム事業、スマートデバイス向けコンテンツ事業に当該主力IPを活用し、さらなる収益拡大が期待できる
  3. 遊技機事業、アミューズメント機器事業、アミューズメント施設事業へ当該優良IPを展開することによりIP価値の最大化を図ることが可能となる
セガはインデックスの買収により優良IPを取得できることを強調していますが、知的財産所有権(Intellectual Property)のことを指していると推測しています。セガが上場企業であることを考えると、株主など利害関係者は注目していますので、略称を用いずに日本語で行ったほうがよいのではないでしょうか。

セガは買収理由として、インデックスのアトラスブランドについて言及しており、女神転生シリーズ、ペルソナシリーズ、世界樹の迷宮シリーズなどを優良IPの一例として言及しています。セガのプレスリリースを見ると、買収後にパチンコやパチスロなどの遊技機事業にもゲーム関連の機種を展開する可能性がありますね。

パチンコ借金地獄で破産理由で考えましたが、パチンコ業界は機種メーカーへの支払い負担が増加しており、市場規模が縮小傾向にありますね。セガはインデックスを買収することで、パチンコ台やゲーム機の競争力向上を目的としている可能性が高いです。

(4)インデックス債権者への支払い

  1. 優先債権の支払い 税金や従業員の給与など
  2. 一般債権の支払い 売上債権など
  3. セガはインデックスの負債を承継しない
セガ買収金額140億円に対して、インデックス負債総額を245億円と仮定すると単純に計算すれば、配当は50%以上でることになりますね。債権者配当の支払いは、上記のように優先債権を支払った後に一般債権が支払われますので、税金の滞納や未払い給料が多ければ一般債権の配当率は低下します。

インデックスのメインバンクは、日本興業銀行の倒産後に整理回収機構にかわっています。整理回収機構は税金で運営されていますので、国民の税金が失われることになれば、インデックス経営陣の責任追及を行うのか注目ですね。

ピエリ守山 閉店倒産と再生を見ると、債権回収の極大化を目指してスポンサーが決まるまで保有施設の継続運営を決めています。インデックスのように倒産後、すぐに買収が決まらなければ当面、運営継続を行う会社も多いですね。

(5)インデックス株価下落の影響は別

インデックス株価暴落 粉飾決算の損害賠償が数百億円か検討しましたが、インデックスの粉飾決算により投資家の中には大きな株価変動の影響を受けた方がいるのではないでしょうか。インデックスの大株主を見ると、整理回収機構の名前がありますので評価損がでている可能性も高いです。

セガの買収金額を見ると、インデックスの債権者に対して債権者配当が行われる可能性があるように思えます。インデックスの株主が、旧経営陣に対して株価下落による株主代表訴訟をおこす可能性があると思いますが、セガ買収後のインデックスやアトラスの展開に注目ですね。
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