韓国経済の現状2015年7月サムスン重工業の造船崩壊

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韓国の造船業は、日本に受注量が逆転されており、ウォン高の影響が強烈になっています。韓国企業は、海洋プラントを受注してきましたが、原油暴落と設計変更で大損失を計上していますね。


(1)韓国の造船業が不況の理由

日本の造船業は、高度経済成長期に世界一位の建造規模になっており、経済成長に大きく貢献しました。日本経済は、為替レート円高とオイルショックにより、造船業のような重厚長大型産業の成長は崩壊しています。

韓国企業は、日本製品をパクることにより研究開発の初期投資を減らすだけでなく、大量生産により安いだけの製品を作り続けました。日本企業は、韓国企業との競争により利益が減少したため、リストラして失業に巻き込まれた人も多いでしょう。

韓国経済は、内需の育成に失敗したためウォン高になれば、過剰生産により不況が深刻化します。日本経済と韓国経済を比較すれば、アベノミクスによる円安により、日本企業の競争力が回復したため株高になっていることは分かりやすいですね。
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(2)韓国の大手造船企業が大赤字

  1. 原油生産用の海洋プラント受注が失敗
  2. サムスン重工業2015年4月から6月期 約1800億円の損失計上見込
  3. 大宇造船海洋2015年4月から6月期 約2100億円の損失計上見込
韓国経済の現状2015年7月サムスン重工業の造船崩壊について、2015年7月18日の朝鮮日報が報じているので見てみましょう。韓国の造船業は、海洋プラントの受注を増やしており、ばら積み船や貨物船のように大量受注を行ってきました。

韓国経済は、短期間に安いパクりを大量生産することにより市場シェアを高めた後に、市場を独占して利益回収することが成功モデルでした。韓国企業は、海洋プラントも同じように受注しましたが、図面のパクリだけでは解決しない理由があります。

韓国経済崩壊最新2015年9月 中国の通貨切り下げを見れば、中国企業は為替操作により、価格競争力が回復しそうです。韓国経済は、造船業を国策として育成してきましたが、絶望的な展開が待ち受けているのでしょう。

国内造船ランキング造船業界の動向をまとめましたが、日本企業は造船業の統廃合が進んでおり、円安により価格競争力が向上しました。韓国企業は、為替レートウォン高により造船業の価格競争力が大幅に低下しているため、海洋プラントの失敗を汎用船で補完できず倒産危機になっているということですね。

(3)サムスン重工業が倒産危機の理由

  1. 貨物船やバラ積み船は量産の大量受注
  2. 貨物船やバラ積み船は1隻の工期が数ヶ月
  3. 海洋資源プラントは艤装が複雑
  4. 海洋資源プラントは艤装を韓国企業が行えない
  5. 海洋資源プラントは設計変更が頻繁になりやすい
  6. 海洋資源プラントは工期が数年になるためリスク管理が難しい
韓国政府は、造船業の技術力と利益率を高めるために、海洋プラントの受注を後押ししてきました。韓国経済は、金型や図面をパクることにより汎用品の量産を得意としており、造船業は世界シェアを高めています。

韓国経済の現状2015年8月 輸出産業が全滅をまとめましたが、為替レートウォン高になっているうえに、中国企業が汎用品の世界シェアを高め続けてきました。韓国企業は、高付加価値の製品を作ろうとしましたが、造船業は大失敗をしてしまいました。

海洋プラントとバラ積み船を比較すれば、量産品と1品物の違いがあるだけでなく、資金回収にも大きな違いができました。三菱重工業は、巨大客船の建造に失敗したため大損失を計上していますが、受注単価の高い1品物は設計変更が頻繁にあります。

海洋プラントは、海猿の映画で事故が発生していましたが、船体の構造物が複雑でした。海底資源採掘のために、各種の機材やパイプが多数あるため、設計と建造に時間がかかるのをイメージしやすいと思います。

海洋資源プラントは、工期が数年になるため資金回収が遅いだけでなく、経済環境の変化を受けやすい製品です。造船業界は、海洋資源プラントの工期の長期化や原油価格崩壊により、大手三社それぞれが1000億円以上の大損失を計上していますね。

(4)韓国の大手造船業3社の業績悪化

  1. サムスン重工業2012年 27億ドルでオーストラリアのイクシスプロジェクトを受注
  2. サムスン重工業2013年 30億ドルでナイジェリアエジナプロジェクトを受注
  3. サムスン重工業2014年1月から3月期決算 約800億円の損失を発表していた
  4. サムスン重工業2015年の決算でも設計変更の繰り返しにより損失拡大が確実視
  5. 現代重工業2014年決算 約3500億円の営業赤字は海洋プラント部門の損失発生
  6. 大宇造船海洋2015年の決算で海洋プラント部門の損失計上予定
サムスン重工業は、損失計上予想の発表により、株価が10%以上暴落しています。日本は、三井海洋開発は、FPSOの世界シェア2位になっており船体を外注していますが、株価は原油価格下落により暴落しています。

石油業界の投資動向を見れば、オイルメジャー6社の投資金額は、急激に縮小していることが分かりやすいでしょう。韓国の造船メーカーは、大手石油会社の投資動向に大きな影響を受けるため、絶望的な業績が続きそうです。

第一中央汽船倒産の理由を考えれば、海運不況は長期化しているため、バラ積み船の単価下落は止まらないでしょう。韓国の造船メーカーは、海洋プラント部門に賭けていたようですが、業績の下落が長期化しそうです。

韓国の造船大手3社は、FPSOの損失計上を続けていますが、本船引渡しまでは赤字計上が続くでしょうね。韓国ポスコのメガバンク融資先一覧をまとめましたが、韓国の銀行は、重化学工業を支えることができません。

(5)韓国経済を財閥の業績悪化が直撃

  1. 韓国企業は日本企業のパクリ
  2. 韓国経済をリーマンショックが直撃
  3. 韓国企業は為替レート円高ウォン安により追い風
  4. 韓国企業は為替レート円安ウォン高によるアベノミクスが襲う
  5. 韓国企業は輸出がメインのため日本企業に価格競争力で負ける
  6. 韓国企業は大手財閥の業績が悪化してたためグループ企業や下請けも崩壊
韓国経済の現状2015年9月サムスン1万人リストラをまとめましたが、大手財閥の大規模なリストラも始まっています。韓国経済の現状は、造船などの重化学工業から、ハイテク電子部品産業まで業績が崩壊していますね。

韓国企業は、日本企業をパクルことにより成り立っているため、日韓関係は貿易上の共存関係になっていません。韓国の輸出は、日本人の雇用を奪うことで成り立ってきましたが、アベノミクスによる為替レート円安ウォン高による反安倍の動きが分かりやすいですね。

韓国経済の現状2015年10月 造船受注量が減少を見れば、造船産業のシェア下落が、止まらなくなってきました。韓国の造船業は、海洋プラント船が復活しなければ、大規模な投資に踏み切ることも難しいでしょう。

大手資源各社は、深海油田の利益が原油価格暴落により激減しているため、設計変更を繰り返したほうが儲かりそうです。韓国の造船大手は、日本のマスコミが海洋プラントの積極進出を褒めてきましたが、資源価格暴落により造船崩壊に繋がっていますね。
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