ブルガリ脱税80億円 ヴィトン買収の年

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イタリアでブルガリが脱税80億円の容疑により、 ヴィトンが買収した年の捜査に焦点が当たっています。ブルガリの脱税容疑の報道を見ると、国ごとの税率差を利用したと思われる、脱税手法があがっています。


(1)ブルガリに脱税容疑

ブルガリの脱税について、2013年1月4日のマイナビニュースがブルガリに80億円以上の脱税容疑 ドルチェ&ガッバーナも同様の容疑で調査中と報じていますので、その内容についてみてみましょう。
イタリアのハイファッションブランド「ブルガリ」に、5,700万ポンド(約80億円)以上の脱税容疑がかけられていることが明らかとなった。(マイナビ)
有名ブランドであるブルガリに脱税容疑がかけられているようです。お金を出してでも、高級ブランドをステータスとして欲しがる人は多いことは皆さんご存知と思います。

お金は唸るほどあると思うのですが、脱税を行っているとすれば、驚きますね。その内容について見てみましょう。

(2)ルイヴィトンのブルガリ買収が焦点に

捜査対象となった期間は過去数年間にのぼり、イタリアの警察当局は、特にラグジュアリー・ブランドの最大手「モエヘネシー・ルイヴィトン」(LVMH)グループが同ブランドを36億ポンド(約5,105億円)で買収した2011年に焦点を当てて調査しているとみられている。(マイナビ)
ブルガリは、ルイヴィトンが買収した事で話題となりましたが、イタリアの警察当局がその部分に焦点を当てているようです。

ルイヴィトンの本社所在地が、フランスである為、親子取引を含めて、納税について調査している可能性があるのかもしれません。

(3)税率差を利用か

WWDの報道によれば、同ブランドは本国イタリアで利益を申告せず、自社があるルクセンブルグやアイルランドに収益の一部を転送していたことを当局がおさえているという。(マイナビ)
ブルガリが、ルクセンブルグやアイルランドに収益の一部を転送した事が報道されています。ルクセンブルグやアイルランドは、タックスヘイブンという非難もありますが、税金の安い国として有名です。

管理人の推測ですが、ルイヴィトングループが、ブルガリの支払う税金を低く抑えるために、利益を海外移転したと見ているのではないでしょうか。

(4)ドルチェ&ガッバーナも脱税容疑

現時点で「ブルガリ」は今回の報道に対してコメントを発表していない。(マイナビ) 
なお、今回の脱税容疑はドルチェ&ガッバーナのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナの2人にもかけられている状況だという。(マイナビ)
ブルガリだけでなく脱税の容疑は、ドルチェ&ガッバーナにも及んでいるようです。お金の問題だけに、高級ブランドはイメージが悪化するかもしれません。

ブルガリ脱税80億円で、ヴィトンが買収した年に焦点を当てた捜査がイタリアで行われていますが、続報が気になるところですね。ドルチェ&ガッバーナ脱税の仕組みについてまとめましたが、脱税と罰金で1600億円を超える金額となっており、社会的な成功者の持つ資産は桁違いであることが分かりますね。

(5)脱税問題の拡大

国境を越えた取引の場合、利益がどの国に帰属するのかは、国家の税収が変化しますので重要になります。大企業と小国が、大国の市場と人材などのインフラを活用しているのにも関わらず、大国の税金をとっていることに批判が集まっています。

先進国が租税回避について協議を行っており、先進国の市場で稼いだ企業は納税の社会的な義務を果たす必要がありますが、小国が税金を盗んでいることに批判が集中していますね。

イタリアなどヨーロッパでは、国家債務危機により税収増加が課題になっていますが、セリエA脱税チームの名前を見ると、有名サッカークラブも捜査対象になっています。納税義務を不当に回避しているのは、大企業だけでなくスポーツ選手も海外企業を活用した脱税で告発されていますね。
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