高野山真言宗 投資運用損失の粉飾拡大と倒産危機

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高野山真言宗の粉飾が指摘されていましたが、投資運用損失が拡大しています。企業ならば倒産危機ですが、空海による1000年を超える歴史と宗教法人の特権で切り抜けそうですね。


(1)宗教法人の税金優遇とお金儲け

宗教法人は公益性が高いという名目上の理由で、多額の税金が免除されています。宗教法人の中には、駅前の一等地にビルを保有していたり、広大な土地や多数の美術品を保有しているものもありますので、莫大な資産があります。

宗教法人の税金優遇を利用するために、宗教法人をブローカーから買収して脱税に悪用している事例も存在しています。歴史のある宗教法人は、信心の厚い信者からのお布施で成り立っていますが、お金儲けに失敗した有名な宗教法人も存在しているようですね。

(2)高野山真言宗が損失額を拡大修正

高野山真言宗、投資運用損失の粉飾拡大と倒産危機について、2013年9月11日の毎日新聞が、<高野山真言宗>損失額、大幅に増 外部調査委を報じているので見てみましょう。
宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)の宗務総長が宗団の資産運用を巡り交代した問題で、外部調査委員会が損失額を当初の約6億9600万円から約17億円に訂正していたことが明らかになった。
高野山真言宗はデリバティブの巨額損失が発表されていましたが、損失金額が大きく拡大しています。高野山真言宗の金額訂正は、従来の説明と根本的に異なることになる点で非常に大きな問題であると言えますので、簡単に見て見ましょう。

(3)デリバティブ損失の拡大で利益が消滅

  1. 高野山真言宗の損失 2012年までに満期になった運用分で6億8000万円
  2. 高野山真言宗の損益 通算では差引約9億円の利益
  3. 全体の運用損益ではプラス
高野山真言宗 粉飾決算とお金儲けの損失でまとめましたが、高野山真言宗の説明では通算の損益は利益であると説明していました。高野山真言宗の損失が6億8000万円から約17億円に訂正したということは、投資運用は赤字となっており失敗しているしたことが明らかですね。

高野山真言宗が公開した情報内容を見ると、損失金額の発表は外部調査委員会が関与しており、責任問題に発展する可能性があります。宗教法人の資産運用はよくあることですが、高野山真言宗はガバナンスの面でどういったチェック体制をとっているのか気になります。

デリバティブ倒産 民主党政権の影響を見ると、民主党政権が為替レート円高ドル安政策を継続していたことが分かります。高野山真言宗は、アベノミクスが早く行われていれば投資運用損失は拡大しなかったと言えますね。

(4)高野山真言宗の外部調査委員会が粉飾を隠蔽した疑い

  1. 2013年2月26日 高野山の宗会 庄野光昭宗務総長の不信任案を可決
  2. 2013年4月24日 庄野氏が臨時宗会で辞任
  3. 2013年4月24日 監査法人などの外部調査委員会が、高野山真言宗に調査報告書提出
  4. 調査報告書の内容 2010年3月期から2013年3月期 高野山真言宗の運用取引の内容
  5. 調査報告書の内容 2010年3月期から2013年3月期 損失額は6億9600万円
  6. 調査報告書の内容 損失の隠蔽などの形跡は発見できない
  7. 2013年5月9日 外部調査委員会 集計ミスとして損失額を約17億円にしたと訂正文書を提出
高野山真言宗の外部調査委員会は、損失金額を大きく拡大して訂正しており、臨時宗会に合わせて投資運用損失を隠蔽していた可能性を指摘されても仕方がないですね。

外部調査委員会が提出した資料は不明ですが、デリバティブ取引についても金融機関に照会する事で一定時点での時価が確認できると思います。高野山真言宗の投資運用について、照会日と時価算定時点を明確に記入していたのかどうかも気になりますね。

(5)宗教法人の資産運用と税金の特権

  1. 高野山真言宗は損失拡大で運用損益が赤字の可能性
  2. 高野山真言宗を含めて宗教法人は投資運用の税金も優遇
  3. 通常の法人や個人は利益に対して課税されている
高野山真言宗は通算損益が黒字であることを強調していましたが、宗教法人でなければ過去の売買利益や配当などに対して、多額の課税が行われていることになります。
  • 宗教法人 配当や利子所得に対して課税優遇
  • 宗教法人 投資資産の売買利益に対する課税優遇
高野山真言宗は資産運用に失敗しましたが、宗教法人に対する税金が優遇されていることで損失金額を減少させています。民間企業であれば倒産危機になりますが、信者のお布施と税金の特権がありますので、上層部の経営能力が低くても何とかなりそうですね。
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