新生オリエックス社 横領脱税と逮捕の理由

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富士薬品子会社の新生オリエックス社の社長と課長が、横領で逮捕されました。税務監査で、脱税の指摘を受けることを恐れて隠蔽を行なおうとしたのが理由ではないでしょうか。

(1)富士薬品子会社でお金の着服

新生オリエックスの横領事件について2013年1月25日の共同通信と毎日新聞が報じているので、見てみましょう。親会社から出向で社長になっていますが、同様のケースで社長になる意義が問われそうですね。
配置薬販売で知られる医薬品販売大手「富士薬品」(さいたま市)の100%子会社の資金300万円を着服したとして、埼玉県警は24日、子会社の元社長、内田基晴容疑者(58)埼玉県春日部市=ら2人を業務上横領の疑いで逮捕した。(共同通信)
富士薬品は日本の配置薬業界のトップ企業であり、ウィキペディアによると売上高は2007年度単体で1,286億67百万円あります。新生オリエックス社の横領事件は、300万円に留まらず、1億円を超える可能性が示唆されています。

(2)横領総額は1億円を超える

子会社は医薬品卸売業「新生オリエックス社」(さいたま市)で、他に逮捕されたのは元総務経理課長の堀口敏幸容疑者(47)東京都墨田区。県警は横領総額が1億円を超えるとみている。(共同通信) 
県警は2人が10年8月〜昨年6月に1億円以上を着服し、ギャンブルや遊興費、株式投資などに使ったとみて捜査している。(毎日新聞)
横領総額は1億円を超える可能性もあるようですが、かなりの金額ですね。横領のお金は株式投資やギャンブルなどに使われたということは、ほとんど残っていないのかもしれないですね。

(3)社長と経理課長が口座から引き出し

逮捕容疑は、堀口容疑者が昨年5月7日、さいたま市北区のコンビニエンスストアの現金自動受払機で新生オリエックス社名義の普通預金口座から300万円を引き出し、内田容疑者名義の普通預金口座に振り込んで横領したとしている。いずれも容疑を認めているという。(毎日新聞)
横領を複数人で行った事例は、IHI子会社役員逮捕と詐欺の仕組みで紹介しました。お金に対する、内部管理体制が問われそうですが、社長と経理課長が仲間だとすると、どうしようもなさそうですね。

現金自動受払機(ATM)はコンビニにありますが、そこで自分の口座に振り込むとは、IHIの事例と比較するとかなり大胆であることが分かります。

(4)預金口座の管理と税務調査

税務監査と領収書

昨年7月の税務監査を前に、2人が部下に領収書の偽造を指示。部下からの内部告発を受けた富士薬品が県警に被害相談していた。(共同通信) 
社長だった内田容疑者は昨年7月の内部税務調査を同8月に延期し、社員に偽造領収書の作成を指示。社員が同7月に親会社の富士薬品に内部告発していた。(毎日新聞)
新生オリエックス社の税務監査前に、部下に領収書の偽造を指示していますが、預金口座から引き出したお金がばれると考えたのでしょう。経理課長個人の口座に、どういった項目で領収書を偽造を指示したのか気になりますね。

横領した二人は、税務監査を1ヶ月引き伸ばす間に隠蔽を考えたのでしょう。新生オリエックス社の社長と課長から指示された事を考えると、部下はリストラされるのを覚悟で、内部告発を行ったのでしょう。

(5)預金口座の管理に問題

内田容疑者は富士薬品から同社に出向中だった2009年、社長に就任。堀口容疑者は04年から総務経理課長を務め、一人で同社の預金口座を管理していた。2人は昨年8月に懲戒解雇されている。(共同通信)
新生オリエックス社で横領により逮捕されましたが、預金口座の管理を経理課長一人で行っていたことに原因がありそうですね。しかし、横領に社長が加わっていた事を考えると、どうしようもないのかもしれないですが、定期的な税務監査などが不正を見つける為に重要な役割を果たしていそうですね。
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