IHI子会社役員逮捕と詐欺の仕組み

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IHI子会社のIHIマスターメタル社の役員が詐欺で逮捕されました。IHI子会社役員の詐欺の手口と仕組みについて見てみます。


IHIマスターメタルの役員と金属販売会社社長が詐欺

IHI子会社役員の詐欺について、2013年1月20日の産経Bizが報じているので見てみましょう。IHI子会社役員と金属販売会社の社長が、共犯のようですね。
  • ニッケルなどの金属の取引で約1億9600万円を詐欺
  • IHIマスターメタル元取締役
  • 金属販売会社元社長
詐欺の内容と、関係者は上記の通りです。IHIは日本を代表する大企業であり、日本の中枢を担う防衛産業でもありますので、内部管理体制の構築が求められています。この2人が、IHIを相手にどのような方法で詐欺を行っていたのか見てみましょう。

お金の水増しを原材料取引行う

逮捕容疑は、2人は共謀し、平成23年10月、マスター社が久永容疑者の会社からニッケルなどを買い付ける際、約2470万円を水増しして請求。昨年3月、水増し分を含む約1億9600万円をマスター社からだまし取ったとしている。
IHI子会社の役員は、ニッケル買い付けの際に、水増し請求を行っていたようです。IHI子会社から過剰な支払いを受けて、金属販売会社の社長が、その一部を子会社の役員に支払ったと推測しています。

IHIは日本を代表する上場企業であり、子会社と言えども役員であれば多額の給与や退職金を期待できたと思います。日本人の収入格差が開いている中で、子会社の役員としての地位を捨てた理由が気になりますね。

詐欺ができた理由

同署や同社によると、山田容疑者は21年1月~23年10月、ニッケルなどの地金調達担当の製造部長も兼務していた。
IHIマスター社の役員を山田容疑者は行っていましたが、製造部長を兼務していたので、資材の購買部長であったということは、かなりの決済権限があったのでしょうか。IHIは日本を代表する上場企業ですので、連結売上高が1兆円を超えています。IHIのような大企業の場合、子会社の売上規模が100億円を超えているようなことは、よくある話ですので企業規模が気になりますね。

IHIマスター社は2012年10月に告訴

マスター社が昨年10月、レアメタル(希少金属)などの取引で約3億円を着服したとして、2人を告訴していた。
IHIマスター社会は、2012年10月に告訴を行っており、金額は3億円となっています。そのため、今後の報道で、金額のより詳細が報道される可能性があります。

IHI子会社役員逮捕と詐欺の仕組みを見ると、役員が購買部長であった事が大きな原因ですが、他の社員が二重チェックを行っていなかったのか気になりますね。
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