ショッピングモール売上高ランキングの比較

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ショッピングモール売上高1位は、成田空港の商業施設が、インバウンド消費を追い風に達成しています。ショッピングモールは、鉄道系の事業者も拡大しており、郊外の競争も激化していますね。


(1)郊外や駅前の開発が進む

  1. 中心市街地の開発制限
  2. 中心市街地の施設老朽化
  3. ショッピングモールが郊外を開発
  4. 土地の安い郊外に大型モールが増えた
  5. 住宅開発や道路整備が郊外でも進んでいる
駅中心部は、商業施設が集積しているため、百貨店や商店街に買い物客が賑わっていました。21世紀になってから、大型ショッピングモールや駅中の施設が開発されているため、買い物客の流れが大きく変化しています。

中心市街地は、地価高騰や商店街の反対運動により、大型商業施設の開発を行うことが難しくなりました。中心市街地は、土地の区画が小さいだけでなく道路も狭いため、地方都市は郊外開発を進めてきました。

デベロッパーは、郊外の大型ショッピングモールや商業施設を相次いで開業しているため、利便性の向上が続いています。大型ショッピングモールは、スーパーや専門店などの利便性が高いため、周辺の不動産開発も加速しています。
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(2)ショッピングモールの売上高ランキングベスト10

  1. ショッピングモール売上高ランキング1位 成田国際空港ビル 972億円
  2. ショッピングモール売上高ランキング2位 ラゾーナ川崎プラザ 767億円
  3. ショッピングモール売上高ランキング3位 御殿場プレミアムアウトレット 761億円
  4. ショッピングモール売上高ランキング4位 阪急西宮ガーデンズ 736億円(2012年度)
  5. ショッピングモール売上高ランキング5位 ららぽーとTOKYO-BAY 724億円
  6. ショッピングモール売上高ランキング6位 イオンレイクタウン 580億円
  7. ショッピングモール売上高ランキング7位 テラスモール湘南 526億円
  8. ショッピングモール売上高ランキング8位 玉川高島屋SC 503億円
  9. ショッピングモール売上高ランキング9位 mozoワンダーシティ 491億円
  10. ショッピングモール売上高ランキング10位 ららぽーと横浜 481億円
ショッピングモール売上高ランキングについて、2015年3月期の決算をもとにして、商業施設の売上高を比較してみましょう。日本のショッピングモールは、ららぽーとやイオンモールが日本中で開業していますが、1位は成田空港の商業施設になっています。

訪日外国人観光客数は、アベノミクスによる円安やビザ緩和により、2011年622万人から2014年1341万人に倍増しています。訪日外国人客数は、2015年に1973万人への増加が続いており、員バウンド消費が注目されてきました。

オリックスの関西国際空港運営会社買収が儲かる理由をまとめましたが、ヴァンシエアポートのカンボジアにある空港も参考にして、ショッピング施設の配置などを改革するようです。成田国際空港ビルは、外国人観光客ブームによるインバウンド消費ブームを追い風にしており、5年間で売上高が2倍に拡大していますね。

(3)鉄道会社系のショッピングもオールも多い

  1. ショッピングモール売上高ランキング11位 ルミネ新宿 478億円
  2. ショッピングモール売上高ランキング12位 イオンモール岡崎 476億円
  3. ショッピングモール売上高ランキング13位 東京ソラマチ 470億円
  4. ショッピングモール売上高ランキング14位 ルミネエスト 458億円
  5. ショッピングモール売上高ランキング15位 玉川高島屋ショッピングセンター 450億円
  6. ショッピングモール売上高ランキング16位 グランフロント大阪 436億円
  7. ショッピングモール売上高ランキング17位 イオンモール橿原 428億円
  8. ショッピングモール売上高ランキング18位 イオンモール倉敷 421億円
  9. ショッピングモール売上高ランキング19位 ルミネ大宮 417億円
  10. ショッピングモール売上高ランキング20位 ならファミリー 413億円
鉄道会社は、駅前や駅上の再開発を進めており、駅の集客力を最大限に生かそうとしています。阪急西宮ガーデンズは、ショッピングモール売上高4位になっており、鉄道会社の主力事業に成長しています。

ターミナル駅は、鉄道利用者が多く集客力が非常に高いため、再開発により駅周辺の土地を有効活用しています。鉄道会社は、鉄道事業による旅客収入を中心にしてきましたが、商業施設やホテルを運営することにより収益力を高めています。

JR東日本2015年3月期は、売上高2兆7561億円・営業利益4275億円に対して、運輸業の売上高1兆8520億円・営業利益2946億円です。JR東日本は、エキスペース活用事業やショッピング・オフィス事業を成長させることにより、鉄道事業の強みを最大限に生かす経営戦略が成功していますね。

(4)地方都市でも売上高が大きい

  1. ショッピングモール売上高ランキング21位 イオンモール大日 409億円
  2. ショッピングモール売上高ランキング22位 イオンモール広島府中 408億円
  3. ショッピングモール売上高ランキング23位 イオンモールりんくう泉南 398億円
  4. ショッピングモール売上高ランキング24位 名古屋パルコ 391億円
  5. ショッピングモール売上高ランキング25位 ルミネ立川 391億円
  6. ショッピングモール売上高ランキング26位 イオンモール大高 388億円
  7. ショッピングモール売上高ランキング27位 イオンモール堺北花田 380億円
  8. ショッピングモール売上高ランキング28位 天王寺ミオ 366億円
  9. ショッピングモール売上高ランキング29位 ゆめタウン高松 310億円
  10. ショッピングモール売上高ランキング30位 ららぽーと新三郷 280億円
地方都市は、百貨店が相次いで撤退しているため、消費が低迷している印象があると思います。貯金の多い街ランキング都道府県別の口コミ評価をまとめましたが、東京都を除けば、地方都市の購買力は高いことが分かりやすいでしょう。

地方都市は、買い物をするためだけに都会へ出かけていましたが、ショッピングモールは買い物の環境を劇的に変化させています。ショッピングモールは、土地建物の建設コストだけでなく、人件費なども利益をだすため重要になります。

商業施設は、東京や大阪の中心部の方が儲かるイメージはあると思いますが、出店コストや人件費が非常に高くなります。首都圏近郊や地方都市は、ショッピングモールの進出するために、儲かりやすい環境になっていたということですね。

(5)ショッピングモール業界の動向

  1. ショッピングモールがREITを活用
  2. ショッピングモールの利益率は高い
  3. ショッピングモールが都市部に進出
  4. ショッピングモールの競争が激化している
  5. 都心部は継続的な投資をしなければ魅力が低下
イオン資金調達の仕組みをまとめましたが、イオンモールはREITを活用することにより、不動産保有のリスクを減らしています。商業施設は、不動産部分の建設コストが高いため、早期に資金回収することが重要になります。

イオンモールは、商業施設の運営に特化することにより収益性を高めており、2015年2月期は売上高2039億円当期利益245億円の高い収益性になっています。イオンモール岡山は、ショッピングモールの都心部への出店として注目されており、初年度1800万人の集客を行っています。

都心部は、大型ショッピングモールの出店により、立地のよさだけでなく継続的な投資が不可欠になっています。ショッピングモールは、郊外でも手軽に買い物ができるように進化しているため、消費者が消費を楽しむための選択肢が増えているということですね。
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