千葉国際高校 倒産民事再生の理由

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千葉国際高校は倒産しましたが、民事再生の理由は長期借入金のようです。千葉国際高校設立の際に施設建設費を借りており、遅延損害金の金利が約15%発生したことが理由のようですね。


(1)学校倒産の理由

私立学校は、子供の教育を担っていますので、国の将来を決める重要な役割を果たしています。私立大学だけでなく、高校や専門学校などを学校法人は運営していますが、税金は一部免税して優遇されていますね。

学校法人は入学金や授業料によって、生徒から多額の資金を集めており、金融商品によって運用しています。東京の有名大手私立大学である、慶應義塾大学や上智大学、青山学院大学などは、リーマンショックによる運用失敗によって、数十億円から数百億円の損失を計上しましたね。

有名私立大学は卒業生の寄付金だけでなく、附属高校や附属中学の運営、附属小学校や附属幼稚園を運営しており、多額の資金を新たに集めることができます。教育資金は子供の将来に繋がりますので、学資保険により子供の将来に備えている人は多いですが、奨学金や教育ローンで借りて子供の将来に投資している人も多いですね。
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(2)千葉国際高校の経営概要

  1. 千葉国際の設立 1964年房総農業高校を開校
  2. 千葉国際の設立 1991年房総農業高校の募集停止
  3. 千葉国際の動向 1992年千葉県君津市に学校を開校
  4. 千葉国際の運営学校 千葉国際高校 生徒数が約400名
  5. 千葉国際の運営学校 千葉国際中学校 生徒数が約100名 
  6. 千葉国際の運営施設 千葉国際高校と千葉国際中学校の共用
  7. 千葉国際の保有施設 校舎だけでなく体育館 食堂 学生寮 運動場などがある
  8. 千葉国際はスポーツ強豪校 卒業生の中にはプロ野球選手やサッカー選手がいる 
千葉国際高校、倒産民事再生の理由りについて、2014年5月13日の千葉日報が報じているので見てみましょう。千葉学園は、千葉国際高校と千葉国際中学を運営しており、スポーツが強い学校として有名であったという口コミや評価がありますね。

学校法人が、私立高校や私立中学校を経営するときに、スポーツが強い学校は大きな魅力になります。千葉国際高校の場合を考えれば、卒業生にプロ野球選手やサッカー選手がいれば、子供をプロ選手に育成したい親にとっては魅力的でしょうね。

千葉国際学園の経営を考えれば、プロ野球選手やサッカー選手を輩出したことは、口コミや学校説明会の時に、生徒を集めることの大きな強みになると言えます。千葉国際高校の卒業生には、西武ライオンズの相内誠や鹿島アントラーズのカイオ・ルーカス・フェルナンデスなどがおり、スポーツ強豪校であることが分かりますね。

(3)千葉国際の借入金と借金返済

  1. 千葉国際の学校開設 多額の借入
  2. 千葉国際の設備借入金 1992年に借入
  3. 千葉国際の設備借入金 施設建設費25億1800万円
  4. 千葉国際の設備借入金 長期借入金の元本が約16億円
  5. 千葉国際の設備借入金 元本に年14.5%から15%の遅延損害金が発生
千葉国際は、千葉国際高校と千葉国際中学校を開校するために、多額の施設建設費を融資によって資金調達したようですね。千葉国際の長期借入金残高を見れば、20年間で返済がほとんど進んでおらず、遅延損害金が高い可能性があります。

千葉国際の経営陣は、どこからお金を借りたのかは不明ですが、銀行などの債権者に対してどのような返済交渉を行ってきたのか気になります。千葉国際は、多額の遅延損害金を支払っていますが、債権者会議で債権者名や融資契約の内容が注目を集めそうですね。

千葉国際の融資契約の報道を見れば、元本に対して多額の遅延損害金を支払っていたことが分かります。千葉国際の経営者が、債権者に対して返済スケジュールのリスケ交渉をどのように行ってきたのかが債権者会議でポイントの一つになりそうですね。

(4)千葉国際の経営 生徒数と資金繰り

  1. 千葉国際のリストラ 2010年4月
  2. 千葉国際のリストラ 理事長や経営陣を変更
  3. 千葉国際の経営状況 生徒数2011年度比 約150人増加
  4. 千葉国際の経営状況 長期債務を除く収支状況 2010年度 約2100万円の赤字
  5. 千葉国際の経営状況 長期債務を除く収支状況 2012年度 約4000万円の黒字 
  6. 千葉国際の経営状況を説明 2014年9月から保護者や生徒に対して説明会を開催
千葉国際の経営を見れば、2010年4月に理事長などの経営陣をリストラしているようですね。千葉国際の再生計画は不明ですが、野球やサッカーの強豪校ということもあり、生徒数は増加しているようですね。

千葉国際の発表によれば、長期債務の利子負担を除けば、収支状況は改善しているようです。千葉国際の経営は、長期債務を除けば2012年度は約4000万円の黒字であると発表していますね。

千葉国際の借入金は、千葉国際高校や千葉国際中学校の施設建設費としていますので、日常の資金繰りは別の話なのでしょう。千葉国際は、長期債務を除いた収支状況は黒字であると説明していますので、遅延損害金として高い利息を支払っていた理由が気になりますね。

(5)千葉国際の経営再生方針

  1. 千葉国際の経営責任 経営陣の変更をしない
  2. 千葉国際の生徒負担 学費の値上げをしない
  3. 千葉国際の職員負担 教師や職員のリストラをしない
  4. 千葉国際の保有資産 12億8430万8415円
  5. 千葉国際の負債総額 約30億円
  6. 千葉国際の大谷理事長 借入返済以外の必要資金は十分にあると説明
千葉国際の経営状況について、大谷理事長は説明していますが、長期借入金の返済以外の必要資金は十分にあると説明しています。千葉国際だけでなく、長期借入金の返済をリスケすれば、運転資金に問題がないという会社は多いでしょうね。

千葉国際の長期借入金は、遅延損害金が15%前後になっていたようですが、一般の法人が銀行からお金を借りて高い利息を支払うことは理解しにくいですね。千葉国際の経営陣が、民事再生の申請を行う前に、債権者に対してリスケを申し出たのかは気になるところです。

千葉国際が民事再生で、どの程度の債権カットを申し出るのか不明ですが、長期借入金の元本返済が大幅カットになり利息返済がなくなれば資金繰りは楽になるでしょう。千葉国際が債権カットに成功すれば、千葉国際高校の生徒や千葉国際中学校の生徒に対する負担は、ほとんど発生しない可能性がありますね。
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