(1)休業と資金繰り倒産
企業は資金繰り計画を、年度が始まる前から計画していますが、突発の事象が発生して休業することがあります。企業運営のためには信用が第一ですが、生産できなければ取引先に対して納期を守ることは事実上、不可能となり取引がなくなる可能性も高いですね。家計の場合、カードローンやクレジットカードを活用することで、突発破綻を回避することができます。企業は融資金額が家計よりも多いので、休業などで資金繰りが圧迫されれば、急に対応できずに倒産するリスクがありますね。
(2)泰尚が破産
アルバイト倒産バカッターその後について、2013年10月18日の帝国データバンクが、アルバイトによる悪ふざけで営業停止となったそば屋が破産を報じているので見てみましょう。- 有限会社 泰尚
- 資本金1000万円
- 東京都多摩市馬引沢2-3-23
- 代表 小川純子
- 10月9日に東京地裁から破産手続き開始決定
- 泰尚の負債総額は3300万円
(3)アルバイトがtwitterで不衛生な画像投稿を繰り返す
アルバイトが飲食店で不衛生な行動をした画像を、twitterに投稿することが繰り返されており、アホな画像を投稿することでバカッターと呼ばれてきました。アルバイトによる大手飲食店や大手スーパーの閉店や清掃により、多大な損失が発生しており話題になりました。餃子の王将では不祥事の発生した店舗を閉店しており、大手チェーン店でも従業員の不衛生な行動が話題になりましたが、ねずみの写真を投稿している画像も話題になりました。大手企業であれば閉店しても経営は持ちこたえられたようでしたが、零細企業では、アルバイトに倒産させられた会社がでていますね。
(4)泰尚の会社概要
- 1984年5月創業
- 1987年7月に法人改組
- 本社 永山店
- 町田市 鶴川店 中町店
- 2011年5月期売上高 約1億2000万円
- 2012年9月 創業者が死去 永山店のみの営業
アルバイトが原因で泰尚は倒産していますが、大手企業と異なり零細企業は、清掃費用や新規出店のコスト捻出は困難ですので破産を選んだのでしょうね。
(5)バカッターの写真
- アルバイトがバカッター画像をtwitterに投稿
- アルバイトは多摩大学の学生
- アルバイトは洗浄機に足を突っ込む
バカッターその後を考えると、営業再開のためには清掃などによる費用だけでなく、営業休止による機会費用が発生することになります。泰尚のような零細企業は借金返済のために、売上を原資として新たに融資を受ける自転車操業の所が少なくないですね。
飲食店は現金商売ですので、その日に顧客から現金を受け取ることができるのは大きなメリットであると言えます。アルバイトのバカッター画像をきっかけに、日々の現金収入がなくなれば、その後は破産するしか選択肢がなかったのでしょうね。
バカッターで倒産が発生していますが、経営者が保証人となっていれば自己破産の可能性があります、全額弁済できなければ、アルバイトに対して巨額の損害賠償訴訟もありそうですね。 スポンサードリンク
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