(1)上場企業の海外子会社で粉飾決算
上場企業は企業規模は様々ですが、日本を代表する巨大企業が名前を連ねています。企業が上場を継続するためには、監査法人による会計監査が必要であり、公認会計士が決算書に対して新任きを与えています。大王製紙やイオンなど、上場企業は世界中に子会社や拠点がありますので、本社や公認会計士の目が届かないようですね。投資家は、株式投資や社債投資などを行う際に、会計リスクがあることを理解したうえで投資先を選定することが重要になりますね。
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(2)スズキのベトナム子会社で粉飾決算の疑惑
スズキ粉飾決算の可能性について、2013年9月19日のフィスコで報じられていますので、内容について見てみましょう。スズキの株価は、海外子会社の粉飾決算報道により午前中は伸び悩んでいましたが、午後になり株価が大きく値上がりしていますね。- スズキのベトナム子会社
- 税務当局が決算の粉飾を指摘
- ドンナイ省の税務当局 スズキ2008年から2012年 4132億4000万ドン(約19億円)の赤字
- ドンナイ省の税務当局 スズキ2008年から2012年 1803億2000万ドンの納税
ベトナムに法人税の還付があるのか不明ですが、赤字で申告していれば、以前の納税還付や今後の納税削減が見込めるのならば、投資家にとって二重の損失が発生していますね。
(3)スズキのベトナム進出
- ベトナム ドンナイ工業団地の管理局
- スズキ 1996年に第1工場と第2工場を整備
- スズキのベトナム 実際投資額 5160万米ドル
- スズキのベトナム 予定投資額 1億900万米ドル
スズキの投資額が減額されているうえに、粉飾決算で赤字納税が行われている理由が気になりますね。スズキ本社が把握していたのか不明であり、投資の横領などはないと思いますが、今後のプレスリリースに注目ですね。
(4)ベトナム工場に投資拡大
- スズキがベトナム工場の製造拠点拡大
- ベトナム ドンナイ工業団地の第1工場の隣に第3工場を建設予定
- ベトナム ドンナイ工業団地 第3工場の投資予定額 5700万米ドル
- ベトナム工場の粉飾決算で誤って投資拡大したのか
スズキの2013年3月期決算は、最終利益が803億円ですので業績への影響は吸収できる可能性がありそうです。スズキのベトナム工場は稼働率が不明ですが、粉飾決算による決算修正と減損や第3工場の投資中止などを、鈴木修会長など経営陣が発表するのか注目ですね。 スポンサードリンク
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