カネボウ損害賠償訴訟と花王決算の影響

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カネボウ白斑化粧品により、2年前から白斑被害の発生している女性が、損害賠償訴訟をおこしています。花王はカネボウを子会社としていますので、1万人の被害者に対する損害賠償は、花王の決算に大きな影響がでる可能性がありますね。


(1)カネボウ白斑と自主回収の対応

カネボウは自主回収失敗を指摘する声もあるようですが、最終的に白斑被害者が1万人に増加したものの自主回収は終了したようです。カネボウや消費者庁などは美白化粧品の事例を集めており、白斑が治る方法を見ると症例を集めている最中のようですが、対処方法は確立されていないですね。

カネボウの白斑被害者の中には、使用を止めることで症状が改善している人もいますので、基本的に化粧品が肌にあわない場合は使用中止が重要と言えそうです。カネボウの経営陣がどういった対応を行うのかは不明ですが、親会社の花王は上場しており、カネボウの減益に経営陣の判断ミスがあるとすれば何らかの責任が問われそうですね。
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(2)カネボウ訴訟と白斑被害

カネボウに対して、白斑被害にあった女性が損害賠償請求の訴訟を行っていることが2013年9月18日に報道されています。女性は2年前から白斑症状があるようですが、カネボウの白斑被害に対して不満があることが分かります。
  1. 41歳の女性
  2. 東京都内に在住
  3. 東京地裁に提訴
  4. カネボウに4800万円の損害賠償請求
カネボウを41歳の女性が提訴しているようですが、多額の損害賠償請求を行っています。カネボウの白斑化粧品による被害は、メカニズムがいまだ不明ですので、治る方法は使用を止めて時間が経過するのを待つしかないようですね。

女性にとって肌は極めて重要ですが、カネボウの対応に対して不信感を抱いたことが提訴のきっかけとなっており、カネボウの対応に注目ですね。カネボウに対して提訴した女性の症状を見ると、発症から2年近く経過しても症状が継続しているのが気になります。

(3)2011年9月から白斑被害で今も残る

  1. 2011年7月 カネボウのロドデノールを含んだ美白化粧品の使用開始
  2. 2011年9月 肌のかゆみなどがこの頃から発生して顔や首に白斑
  3. 白くまだらな白斑が発生する前に赤い発疹
  4. 2013年9月18日現在 カネボウ化粧品による白斑被害が残ったまま
カネボウに損害賠償訴訟を行っている女性は、2011年9月から現在まで2年近く白斑被害が残っているようですね。カネボウの美白化粧品による白斑被害は、女性にとって顔や肌の問題ですので2年近くの長期間、苦悩が続いていたと言えます。

カネボウを提訴した女性は、2011年9月から白斑の症状が発生していますが、カネボウがどのような対応を行ってきたのか、裁判で焦点になりそうですね。女性の症状について報道されている内容を見ると、カネボウ美白化粧品の使用開始から2ヶ月後くらいに、赤い発疹と白斑が発生しており時間差があった理由が因果関係を難しくした可能性があるのか気になりますね。

(4)損害賠償請求の理由と白斑被害者

  • カネボウ側から慰謝料について具体的な話がない
  • カネボウに女性が4800万円の損害賠償請求
  • カネボウの美白化粧品で1万人が白斑被害
カネボウの損害賠償訴訟ですが、女性は白斑被害から2年が経過しているものの具体的な話がなかったことが理由のようですね。カネボウに反論があるのか気になりますが、女性の白斑症状が発生したときに対処を行っていれば、被害者数が大幅に減ったのか気になりますね。

カネボウの損倍賠償請求を1万人の被害者が同額を請求したと極端に考えると、合計で4800億円になります。花王はカネボウを子会社にしていますのでにより、花王の連結決算にカネボウの業績や財務状況は反映されることになります。カネボウの損害賠償請求の影響を見るために、花王の財務について簡単に見てみましょう。

(5)花王の業績予想と損害賠償の影響

  1. 2012年12月期 花王決算9ヶ月の変則決算 当期利益 623億円
  2. 2012年12月期 花王決算9ヶ月の変則決算 自己資本 5923億円
  3. 2013年12月期決算予想670億円の利益 自主回収費用により減益修正
カネボウの親会社は花王ですが、2012年12月期の自己資本は5923億円ありますので、仮に損害賠償請求が全額認められたとしても問題がなさそうですね。花王は財務状態がよいですし、損害賠償請求の場合、一般的に請求金額よりも支払金額は大幅に少ないと言われていますので対処できそうですね。

カネボウの親会社である花王の決算を見ると、2013年12月期決算予想はカネボウの自主回収費用を見込んで減益となっています。カネボウに対する損害賠償費用により、花王はさらなる減益となる可能性もありますので賠償金額が気になりますが、女性を納得させることのできる内容を説明できるのか注目ですね。
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2 件のコメント:

  1. 私も、白斑被害者です。カネボウは、誠意とばかりを言われますが、全く伝わりません。そんなこと言っていませんや確かに、病院に行くと言って行きましたが、その後の状態や症状を私が4日ごに連絡しなければ、全く無視です。カネボウは消費者の事を呼び捨てにしています。資料をコピーとりびっくりです。バカにされている気分です。それに健康保険を使うって事は、国民の税金から7割もしくは1割負担をしてもらっている事ですよ。おかしくないですか?慰謝料は完治してからと言われますが、完治するのですか。あいにく、化粧品や伊達メガネで隠しながら、仕事には行っていますが、仕事の休みの度に病院へ行くので身体がしんどいですよ。私も控訴を考えています。

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    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは。
      カネボウの損害賠償訴訟を見ていると、白斑被害者への対応は2年近くほとんどなかったのか気になりますね。

      カネボウの誠意というのが、どういったものなのか気になりますが、役員は手分けして白斑被害者への謝罪に回らないことが不思議に感じています。

      カネボウの対応を見ていると、受診は健康保険を使うことを推奨していますが、補償費用を削減することが目的の可能性がありますよね。匿名さんの仰るとおり、カネボウが自社の過失に対して、国民保険にタダ乗りするつもりであるのか見極める必要があると感じます。

      私見ですが、カネボウが早期に情報公開していれば、被害者は少数・もしくは数十人規模まで減少していた可能性もあります。カネボウが白斑被害を早期に公開していれば、身内や職場の理解も得られやすかったのではないでしょうか。

      匿名さんのお話を拝読していると、カネボウに損害賠償訴訟を提議した方の服装を思い出しました。カネボウの化粧品に対する治療と休日の通院を並行して行うのは、休日の息抜きもできないかと想像しましたので、カネボウには誠意ある対応を望みたいですね。

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