インデックス監査法人と粉飾決算

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インデックス監査法人と粉飾決算を見ると、財務状態が絶望的なことが分かります。整理回収機構が保有する、インデックス向けの債権は不良債権になりましたが、不良債権回収の動向によって、国民負担が大きく変わりますね。


(1)インデックスの粉飾決算

インデックスは、金融当局の強制捜査により粉飾決算が話題となりました。インデックスの粉飾決算の方法は、循環取引と呼ばれる手法であり、グループ会社や取引先を巻き込んで帳簿上の数字を粉飾する方法です。

インデックスは、粉飾決算の発覚により株価の大暴落が続いておりストップ安が続いています。インデックスの経営陣や監査役、過去の粉飾決算を見抜けなかった監査法人は、株主代表訴訟の対象になるかもしれないですね。
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(2)監査法人が決算書訂正を求める

インデックス監査法人と粉飾決算について、2013年6月12日の月刊FACTAが、「落合インデックス」が決算修正で瀬戸際を報じているので見てみましょう。
ジャスダック上場のインデックスが4月15日に公表した第2四半期報告書に、過去の決算書を訂正する可能性があると記載。バランスシート上、資産の部の繰延税金資産と、純資産の部のその他有価証券評価差額金の過大計上を改めるよう監査法人に求められたことを明らかにした。決算修正を行うかどうか、5月に入っても結論は出ていない。
インデックス倒産危機と債務超過の理由で、インデックスが決算書を提出できていないことをまとめましたが、監査法人が決算書の勘定科目訂正を求めていることに応じることができていなかったようですね。
  1. インデックス 繰延税金資産の訂正 赤字の継続 資本の減少要因
  2. インデックス その他有価証券評価差額金の過大計上の訂正 保有先の企業価値減少 資本の減少要因
インデックスが監査法人の要求に応じることができなかったのは、勘定科目の訂正を行うと財務体質がさらに悪化するためです。インデックスが循環取引による粉飾決算を行わなければ、赤字の継続とグループ企業の価値減少により、資本が大きく減少して倒産していた可能性が高いということですね。

(3)インデックスの資金繰り悪化

  1. 2010年日本振興銀行が経営破綻
  2. 金融機関から新規の資金調達が困難
  3. 信用調査会社は取引先が、現金前払いでなければ取引しない企業が増加と指摘
インデックスは日本振興銀行から資金調達を行っていましたが、日本振興銀行は倒産しましたので、整理回収機構が債権の回収を行っています。

インデックスの資金繰り悪化は、取引先が現金前払いで取引を要求していることが分かりますが、買掛金や支払手形など信用取引が行われなくなっていたことから分かりますね。

(4)整理回収機構の融資残高と税金による負担

  1. インデックスのメインバンクは整理回収機構
  2. インデックスの整理回収機構融資残高 2012年度末時点 73億円
  3. 落合アソシエイツの整理回収機構融資残高 約30億円 落合正美会長の資産管理会社
  4. 連結子会社 シルバーアロー・モバイル 2012年末で休眠状態 インデックスからの貸付金も35億円(21億円引当済)
  5. 落合アソシエイツとその子会社、そしてインデックスの三者間取引
  6. 増資と引き受け、融資と債務保証で債権・債務関係や出資関係が錯綜
インデックスの債権を整理回収機構が保有していますので、朝鮮総連本部の場所 移転先候補地と競売で不良債権回収のように、資産を売却して回収する必要があります。

整理回収機構は、インデックスの債権を保有していますが、債権回収に失敗すれば国民負担になり、税金が失われることになります。インデックスの純資産は数億円規模ですので、シルバーアローモバイルの引当金を全額計上するだけで、債務超過になりますね。

(5)インデックス粉飾とオリンパス粉飾の違い

インデックスの子会社売却は「失敗したM&Aの後始末」であるのは間違いなかろうが、それだけで片付けることはできない。グループ内取引のあった子会社に第三者割当増資を行わせ、保有株数を維持しながら連結から外せば、外部取引として売上高のかさ上げ要因になるし、受取配当金は営業外収入を押し上げる
インデックス粉飾とオリンパス粉飾の違いを見ると、オリンパス粉飾決算と飛ばし FBI逮捕報道のまとめましたが、オリンパスは飛ばしを隠すために異常な高価格で企業買収を行っていることが分かります。
  1. インデックス連結子会社の取引 親子取引により売上と仕入の相殺
  2. インデックス連結外しの増資 従来の親子取引による相殺がなくなり売上高が増す
インデックスの子会社は連結外しにより、売上高と利益を水増ししていたようですが、協力するグループ企業か取引先がなければ成立しない仕組みです。

(6)粉飾決算による損害賠償請求

インデックス監査法人と粉飾決算を見ると、多数のグループ企業や取引先が関与しているようです。整理回収機構のインデックス向け保有債権が不良債権化することで、国民負担がどの程度になるのか注目ですね。インデックス株価暴落 粉飾決算の損害賠償が数百億円か簡単に検証しましたので、興味のある方はご参照。

ニイウスコー粉飾倒産で損害賠償の判決がでていますので、インデックスの役員に多額の損害賠償が請求されています。ニイウスコー役員が支払うことができなければ、投資家が監査法人に対して、請求をするのか注目ですね。
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