インデックス粉飾決算の真相

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インデックス粉飾決算の真相は、証券取引所に上場維持することが目的です。インデックス創業者は、大量の株式を保有していますので、粉飾決算は資産価値を保持する効果もありましたね。

(1)インデックス倒産危機と粉飾決算の報道

  1. インデックス倒産危機と債務超過の理由
  2. インデックス倒産ヨーロッパ子会社の理由
  3. インデックス粉飾決算 上場廃止と倒産危機
  4. インデックス粉飾決算の方法と金額
インデックスは倒産危機であることが報道されていますので、投資を行っていた株主は経営改善による株価の回復、安値買いによる値上がり期待を持っていた方がいるのではないでしょうか。

決算書は、会計ルールに基づいて作成されるため、ルールを継続することが重要であるものの、かなり裁量を持って作ることができます。

株主は会社の出した決算書を信じるしかないため、上場企業の決算書は、監査法人と公認会計士の信頼性のもとに提出されています。粉飾決算が行われると経営者の責任が追及されるのは当然ですが、監査法人や公認会計士が通常業務をどのように行っていたのか、株主代表訴訟の対象になりそうですね。
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(2)粉飾決算の目的と上場廃止

インデックス粉飾決算の真相について、2013年6月13日の日経新聞が報じているので見てみましょう。
ジャスダック上場のゲーム制作・携帯コンテンツ会社「インデックス」(東京・世田谷)の粉飾決算疑惑で、架空取引などによる売上高や利益の水増しがなければ同社は遅くとも2011年8月期末には債務超過に陥っていた可能性が高いことが12日、関係者の話で分かった。証券取引等監視委員会は上場廃止となる2期連続の債務超過を避けるために、不正な会計処理に及んだとみている。
インデックスは2013年中間決算(2012年9月~2013年2月)の業績下方修正で債務超過になっていることを、インデックス倒産危機と債務超過の理由で説明しました。
  1. 2013年度中間決算予想 7900万円の黒字
  2. 2013年度中間決算実績 22億6300万円の赤字
インデックスはこの時点で、上場廃止を回避するために、粉飾決算をすでに行い続けており債務超過であったようですね。インデックスは決算予想を黒字予想としていたものの、実績は大幅な赤字ですが、粉飾決算を以前から行っており、株主や取引先を騙していたということですね。

(3)インデックス本社と落合正美会長の自宅を証券取引等監視員会が捜査

監視委は同日、同社本社や男性会長の自宅など関係先を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で強制調査。今後、押収した資料の分析を進めるとともに、会長らから事情を聴き、取引の実態や動機の解明を進める方針。
インデックス粉飾決算の方法と金額で、落合正美会長は上場により社会的な成功者として認知されていることを説明しましたが、創業者夫婦が捜査対象となっていますね。

インデックスの落合正美会長は、起業家として社会的に成功したことで有名ですので、マスコミのインタビューなどで見たことのある方は多いのではないでしょうか。

半沢直樹 粉飾決算のネタバレでまとめましたが、銀行員が会社社長から融資資金回収を行っています。インデックスは上場企業ですので社長が債務保証を行っていない可能性がありますが、粉飾決算による不法行為の責任は追及されそうですね。

(4)インデックスの決算動向と経営悪化

同社の総資産から負債を差し引いた純資産は06年8月期末には865億円あったが、07年8月期以降、5期連続で連結最終赤字を計上。その間の累積赤字額は700億円を超え、純資産は急激に減少。11年8月期末には純資産が約7億円、翌12年8月期末には約4億円にまで減ったと公表している。
インデックスの決算動向を見ると、M&Aや提携で有名になっていた会社ですが、高値の買収や業績悪化で経営悪化に歯止めがかかっていないことが分かります。

gumi横領の不祥事をまとめましたが、ベンチャー企業は上場しやすくなっていますが、会計処理や内部統制の審査は甘いと口コミで言われています。インデックスやgumiの事例を見れば、新興企業に投資するときは、リスクが高いことを認識することが重要になっていますね。

(5)インデックス会計処理の仕組み

  1. 企業買収発表 株価上昇
  2. 買収価格が課題 のれん代を資産計上
  3. 買収企業や提携事業は市場の期待を下回り業績の悪化
  4. 減損やのれん代の償却により赤字傾向の定着と純資産の減少
上記は買収や提携発表を行う企業の典型事例ですが、企業発表を好感して業績に期待が高まると株価は上昇しますが、業績が伴わないと赤字と償却により、業績が急激に悪化します。
  1. インデックス2006年8月期末の純資産 865億円
  2. インデックス2007年8月期以降、5期連続の連結最終赤字
  3. インデックスが5期で計上した累積赤字額は700億円超
  4. インデックス2011年8月期末の純資産 約7億円
  5. インデックス2012年8月期末の純資産 約4億円
インデックスは赤字の継続により財務体質が急速に悪化しており、粉飾決算を行った後でも純資産がほとんどなくなっており、会社の存続が追い込まれていたことが分かります。

(6)循環取引の仕組みと決算期のズレ

関係者によると、会長ら同社経営陣は業績悪化に歯止めがからず、債務超過への転落が視野に入ってきたことなどから、関連会社や取引先などとソフトウェアやシステムなどを巡り、架空の取引による売上高を計上する循環取引を実施。これらの架空売り上げやそれに伴う損益のかさ上げがなければ、遅くとも11年8月期末には債務超過状態に陥っていた可能性が高いという。
インデックスは循環取引による粉飾決算を行っていたようですが、株式上場を行っている企業は、ニイウスコー粉飾決算と倒産 監査法人の問題点で見たように、創業者利益が大きく異なるので注意が必要になります。
  1. 売上の増加
  2. 売掛金の増加
  3. 在庫の増加
  4. 仕入の増加
  5. 買掛金の増加
インデックスの粉飾決算は、しばらくすると、決算修正を行った資料がでてくると思いますが、4億円の純資産で倒産寸前の状況になっていますので、債務超過は確実でしょうね

(7)証券取引所の上場廃止基準

ジャスダックは上場する企業が債務超過になってから1年以内に資産超過に転じない場合には、原則としてその会社の株の上場を廃止すると規定。上場廃止になると、市場からの資金調達が困難となるなど事業継続に支障が生じる場合が多いため、上場維持を目的として循環取引を繰り返し、資産超過状態を仮装していたもようだ。
インデックスが粉飾決算を行った理由は、インデックス粉飾決算 上場廃止と倒産危機でまとめましたが、証券取引所に上場維持することが目的であったようですね。

証券取引所は上場廃止基準を定めることで、株式市場の上場企業は一定水準以上の業績であることを担保しています。
  1. インデックスの大株主 株式会社落合アソシエイツ 12.68%
  2. インデックスの大株主 落合正美 8.90%
インデックス粉飾決算の真相について日経は報じていませんが、創業者は大量の株式を保有しているケースが多いです。インデックスは粉飾決算で、創業者が保有する株式の資産価値を吊り上げていたと言われても仕方がないですね。

インデックス監査法人と粉飾決算を見ると、整理回収機構は落合アソシエイツ向けの債権を保有しており、不良債権回収で国民負担を抑えることができるのか注目ですね。インデックス倒産の理由は、粉飾決算ですので債権回収により国民負担をどこまで減らせるのかがポイントになりますね。
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