宮野 倒産理由は粉飾決算

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宮野が倒産した理由を見ると、本業のガソリンスタンド事業以外への進出により、借入金が増加しており、セルフスタンドへの進出や消防法に対応する資金がなくなった可能性があります。宮野は、決算書の修正により大幅赤字となっていますが、粉飾決算でしたね。

(1)岡山の倒産とエネルギー業界の動向

岡山の企業倒産で言えば、林原の粉飾決算と倒産が有名ですが、メインバンクのモニタリング機能に問題があることが指摘されていました。

宮野が倒産したきっかけは、決算修正による巨額の赤字計上ですが、林原倒産の際に銀行の融資姿勢に批判が集まったことが関係あるのか気になりますね。

(2)宮野と子会社の宮野エナジーが破産

宮野、倒産の理由について、2013年5月14日の帝国データバンクが、岡山のガソリンスタンド経営業者 宮野(株)破産 負債41億であることを報じているので見てみましょう。
宮野(株)(TDB企業コード:610050002、資本金4800万円、岡山市南区中畦326-19、登記面=岡山市北区柳町2-12-1、代表宮野晶二氏)と、子会社の宮野エナジー(株)(TDB企業コード:610050503、資本金2000万円、同所、登記面=同所、同代表)は、5月13日に岡山地裁より破産手続き開始決定を受けた。
宮野と子会社の宮野エナジーが破産手続き開始決定により、倒産しています。宮野が倒産した背景にはガソリンスタンド業界の競争や設備投資が負担になったようですね。

(3)宮野の多角化と販売先の拡大

宮野(株)は、1932年(昭和7年)6月創業、53年(昭和28年)1月に法人改組した老舗のガソリンスタンド経営業者。岡山県、兵庫県西部をエリアに主要幹線道路沿いや中国自動車道、山陽自動車道などの高速道路サービスエリアにガソリンスタンドを積極的に新設する一方で、大手石油販売業者の特約店として二次店への燃料供給のほか、石油製品、石油化学製品、建材の卸売り、自動車整備なども手がけ、91年12月期には年売上高約86億1900万円を計上、地元業界でも上位に成長していた。
宮野は、ガソリンスタンド事業の拡大と同時に、石油や自動車関連の事業に多角化を進めて売り上げを伸ばしてきたようですね。
  1. 岡山県、兵庫県西部をエリアに主要幹線道路沿いのガソリンスタンド事業
  2. 中国自動車道、山陽自動車道などの高速道路サービスエリアのガソリンスタンド事業
  3. 大手石油販売業者の特約店として二次店への燃料供給
  4. 石油製品、石油化学製品の販売
  5. 建材の卸売り
  6. 自動車整備
宮野は、ガソリンスタンド事業以外にも事業拡大を行っていますが、ガソリンスタンドの売り上げ減少が倒産の原因になっています。

(4)ガソリンスタンド事業の競合激化が倒産の原因

その後は、同業者との競合やセルフスタンドの増加などで業績は低迷、不採算店舗の閉鎖を余儀なくされ、二次店への供給量も落ち込み、2009年12月期の年売上高は約48億8600万円にまでダウンしていた。
宮野が倒産した理由は、ガソリンスタンド事業の業績悪化ですが、セルフスタンド事業への投資が遅れたことが経営悪化の理由かもしれないですね。

宮野のように、本業以外への投資によって多角化を進めることで、本業へ投資が行われずに競争力が低下することは、よくある話ですね。

(5)設備等の借入金が重荷

この間、コインランドリーの経営を開始して下支えしていたが、大幅な業績向上にはつながらず、設備等の借入金が重荷となって厳しい資金繰りが続いていた。
宮野は多角化を進めていますが、倒産の理由は借入金の負担が重かったようですね。宮野のように、多角化を進める前に、本業の収益確保と借入金の返済が重要であることが分かります。

(6)決算の下方修正は粉飾決算か

2012年夏には経営コンサルタントを招聘して抜本的な立て直しを試みるも、決算内容の大幅修正を指摘され、2012年12月期の年売上高は約48億1400万円、当期純損失約4億5400万円となり対外信用が低下、仕入先が一部のガソリンスタンドの運営と二次店への販売部門を承継、経営規模を3店舗のみの運営に縮小していたが、借入金の返済も困難な状況に陥り、動向が注目されるなか、債権者より破産を申し立てられていた。
宮野は決算の下方修正により直近決算が大幅な赤字となっており、粉飾決算を行っていたのか気になりますが、大幅赤字は債権者が破産申請を行う原因となったのでしょうね。宮野は、倒産前に事業譲渡を行っていますが、破産管財人によって譲渡価格が適正であるのか算定が行われる可能性があります。

(7)ガソリンスタンドの経営と消防法の改正

宮野エナジー(株)は、73年(昭和48年)1月設立のガソリンスタンド経営業者。宮野(株)が100%出資子会社としてグループを形成していたが同社に連鎖した。負債は、宮野(株)が約36億6000万円、宮野エナジー(株)が約5億円、2社合計で約41億6000万円(2012年12月期末の決算時点)。
宮野は倒産しましたが、ガソリンスタンドの経営は、セルフスタンドの増加や消防法の改正による地下タンクの安全強化により経営が厳しくなっています。宮野は本業以外に事業拡大を行っていますが、ガソリンスタンド事業に注力していれば倒産しなかったかもしれないですね。

(8)粉飾決算による債務超過の発覚で倒産

10年以上前から売上の水増しと過少売上原価により架空利益を計上、平成17年頃から宮野社長への貸付金を「売掛金」「前払金」などの勘定で会計処理し実態より少なくする粉飾決算を続けていた。 
直近での架空利益累計は宮野が約10億円、宮野エナジーが約3億5000万円、宮野社長への貸付金は約1億1960万円にも膨らみ、実質的な債務超過額は宮野が約16億5000万円、宮野エナジーが約2億円にも膨らんでいた。
宮野、倒産理由が粉飾決算であることを2013年5月14日の東京商工リサーチが報じているので見てみましょう。宮野の粉飾決算を見ると、社長個人への貸付金がありますが、売掛金や買掛金の偽装と同時によくあるパターンですね。
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19 件のコメント:

  1. 自分勝手な経営をして海外逃亡してると聞いてます。宮野の社員はやり場のない怒りでしょう。
    ただ、倒産前にほとんどのスタンドと社員が移行できたみたいなので、その点は残った経営陣が頑張ったのでは。
    社長への責任追及は厳しくなるでしょう。

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    1. >匿名さん
      匿名さん、おはようございます^^
      宮野の経営者は、倒産前に海外逃亡していたのですか。

      宮野の社員にとっては、倒産後に財産処分されずに、移行することができたのはよかったですよね。
      宮野の幹部、社員、債権者が、社長の粉飾決算や倒産について、厳しく追及しそうですね。

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    2. 宮野社長は資産を持ってアメリカに逃げてるそうです。社員はクビになってこれからどうしようってことなのに、許せないですね。早く告発してほしいですね。こんな最低な経営者も珍しい。

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    3. >匿名さん
      匿名さん、こんにちは^^
      宮野は倒産していますので、破産管財人が追及するのではないでしょうか。

      宮野の社長が、悪質な資産隠しを行っていた場合、刑事告発で逮捕されるかもしれないですね。

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  2. 匿名さん
    >「宮野は嵌められた・・・」宮野を嵌めた張本人は○○○○○と名乗る東京の行政書士だ!この男が宮野を炊き付け投資名目で約5億円を横領!それが発端となっての倒産劇!岡山からまたひとつ地場産業が消える事になりました。宮野がんばれ・・・旧友より

    匿名さんこんばんは。情報深謝です^^
    行政書士の方のお名前は、確認がとれなかったので、名前の箇所は伏字にさせて頂きました。

    匿名さんのおっしゃる、内情は非常に興味深い話であると思います。今後、何らかの形で、情報整理された情報がでてくるのか気になりますね。

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  3. 宮野に努めていた職員に詐欺にあっています
    車を貸していて返してもらえません
    警察にも行きましたが、貸したから返してもらったら
    逝いてしょう。
    と言われ取り上げてももらえませんでした
    どなたか、宮野のバイパスに有った
    福田店の●谷の連絡先
    居場所が解る方
    教えて下さい

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんにちは
      自動車の件ですが、あくまで一般論ですが。

      自動車を貸してる間に、事故や駐車違反が行われては保険などの問題で気になりますね。
      警察は、盗難による被害届けの受け付けは、なかったのですか?

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  4. この宮野と言う会社は
    男女関係(職員同士の不倫、たかり、詐欺紛いな行為)
    勤務中にへっちゃらで
    行ってましたよ
    今、問題になっている職場の備品に寝そべって
    などと言う常識はずれな職員ばかりです
    職員のFacebookに勤務中寝てても平気
    とでかでかと乗せてましたよ

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      倒産する会社は、社内に前兆があるということが指摘されていますが、いろいろとあったのか気になりますね。

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  5. 警察は貸してあげたのなら 貴方達で解決しなさいといわれましたので この場を借りて小●さんの連絡先を探してします 今後は民事訴訟か 盗難届けに変更して 車の所有者も変わりましたので 警察に届けようかと思っています

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      苗字について、一部、伏字にさせて頂きました。

      一般論ですが、民事訴訟でご本人、盗難届で警察が対応しなければ、公的な手続きですので対応がありそうですね。
      自動車の税金や保険などの問題もあるわけですし。

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    2. o谷みたいな訳のわからない者が福田SSにいてまたその取り巻きが怪しい連中ばかりでしたから返してもらえるかは厳しいかも。福田SSも苦労してたみたいです。そんな者を採用した当時の経営陣は本当に馬鹿ばかりでした。
      まあ、宮野社長が大馬鹿ならその下のナンバー2は小馬鹿、そんな会社を食い物にするのは大久保コンサルタントにとっては簡単だったのでは・・・・そろそろ刑事告訴して欲しいと思いますが・・・

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    3. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      会社の社長が、経営コンサルタントの話を鵜呑みにして、経営悪化する事例は多いですよね。

      経営コンサルタントの外部からの視点は貴重ですが、よくも悪くも適度な距離感をとることが重要ということなのでしょうね。

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  6. 岡山の◯ルノ自工は大丈夫ですか?

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんにちは^^
      岡山の企業について、当社の情報は特に持ち合わせていないですね。

      宮野のように粉飾決算は、債権者や取引先が会計不祥事を見抜くのは、かなり難しいのでははないでしょうか。

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  7. 宮野を倒産に追いやった大●保●之がまた日本経営合理化協会に復活しています!!いったんは除名した●久保をまた講氏にしていること本当にビックリです。宮野のメイン銀行の伊予BKとか経営の中身を精査した新日本コンサルに確認したいないんですかね!経営者のみなさんには、宮野のような被害にならないよう祈るばかりです。旧従業員から宮野社長と大久保顧問の責任追及の訴えをするみたいです。宮野に貸し付けしていた11行の銀行は全部知っていることですが、どうしてこんな悪人が堂々と講義してるんですか?みんな声を出しましょう!!

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    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      内容について、一部訂正していますので、ご理解下さい。

      メインバンクの動向は、匿名さんの仰るとおり気になりますね。
      岡山の銀行で、伊予銀行がメインバンクということは、中国銀行やトマト銀行は倒産直前に融資残高を縮小したということでしょうか?

      取引銀行の数が多い上に、メインバンクが預金の半強制的な内入れや任意売却で融資残高圧縮を進めると、倒産時のメインバンクが準メインバンク以下となり責任追及が宙に浮くことがよくあります。
      従業員の方々が、何らかの行動を起こされるのも注目ですが、管財人が動くのかどうかもポイントかもしれないですね。

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  8. ●●さん
    早く車を返して下さいよ
    何でしたら盗難車扱いで届けますょ
    2月6日には車検が切れるのに
    貴方は車検がうけられないでしょうに車検切れの車に乗るのですか?
    まぁ、その方が手っ取り早いですけど
    自分の所有にしたければ
    ちゃんとした手続きをふみましょう
    乗り逃げて税金は所有者に払わせる何で
    有り得ないでしょ?

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、おはようございます。
      一部訂正しましたので、理解下さい。

      自動車の車検が切れるということは、車検を通過していなければ、事故の際に保険金が支払われないリスクがありそうですね。
      自転車の事故で、裁判所が数千万円の損害賠償支払が話題になっており、自動車であればさらにリスクが高いと思います。

      事故の際を考えれば、被害者の社会復帰に多額の費用が必要になることがありますので、匿名さんの仰るとおり盗難届による提出が重要になるかもしれないですね。

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