韓国 銀行倒産と不良債権推移

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韓国は、銀行倒産が発生していますが、大手銀行の不良債権が増加傾向で推移していることに注目が集まっています。韓国は家庭向けの銀行融資が銀行の利益を支えていましたが、家計の負債は限界に近づいており、大企業の経営悪化に注目が集まっています。


(1)銀行の不良債権推移

  1. 銀行の不良債権規模 20兆9710億ウォン
  2. 銀行の債権回収が困難 13兆1775億ウォン
  3. 銀行の債権回収が非常に困難 3兆7051億フォン
  4. 銀行の債権回収が不可能  4兆884億フォン
韓国の銀行は、不良債権が減少傾向でしたが、直近では増加に転じたようですね。韓国の銀行倒産が報じられていますが、経済情勢を見ると、不良債権を増加傾向が続くかもしれないですね。

(2)韓国の為替レートと倒産

韓国は銀行倒産が相次ぎましたが、為替レートの円安ドル高による株価の下落、税収不足によって経済が急速に減速しています。

韓国経済は為替レートの円高ウォン安により、日本企業に対して国際競争で優位にたってきたので、為替相場の是正で経済に勢いがなくなっています。

(3)銀行の不良債権問題がある業種が多い

2013年5月9日の朝鮮日報日本語版が、(朝鮮日報日本語版) 韓国の銀行不良債権が急増、金融危機以来5年ぶりを報じているので見てみましょう。
韓国の銀行の不良債権に警告ランプがともった。海外の景気に敏感な造船業などを傘下に置く大企業の赤字が世界的な景気低迷の影響で拡大し、これら企業に融資を行う銀行も影響を受け始めたからだ。 
銀行の不良債権問題がクローズアップされるのは、2008年の世界的な金融危機以来5年ぶりだ。最近は海外の景気低迷による注意業種に建設、造船、海運だけでなく、石油化学、鉄鋼、セメントなども含まれている。このまま金融業界や政府レベルによる支援がない場合、年末にも大企業発の銀行危機が再発すると懸念する声も聞かれ始めた。
韓国は、銀行の不良債権問題がある業種が増加しており、2008年の世界金融危機はリーマンショックですが、企業の業績悪化が進んでいるようです。韓国で大企業の倒産が相次げば、取引先の中小企業の連鎖倒産も懸念されますので、不良債権が増加する可能性がありますね。

中国経済破綻危機 銀行の不良債権増加を見ると、韓国と中国は、銀行の不良債権が懸念されいる業種が似ており、両国で過剰生産の調整が行われそうですね。日本と韓国は関係正常化が続いていますので、日本企業が韓国企業と協力することは激減していますので、韓国企業の倒産が続きそうですね。

(4)銀行の不良債権増加が急速

金融業界によると、3月末時点で韓国国内の銀行18行の不良債権は20兆ウォン(約1兆8200億円)を超えたと推定される。昨年末の18兆5000億ウォン(約1兆6800億円)に比べ、1兆5000億ウォン以上膨らんだことになる。これは2010年に錦湖アシアナグループのリストラと不動産景気の低迷によるプロジェクト融資の不良債権化で、半年間に不良債権が11兆ウォン(約1兆円)増加して以来で最速の増加ぶりとなる。
韓国の銀行は、不良債権増加が急速に進んでおり、ここ数年で最速の増加ペースのようですね。銀行の不良債権が増加すると、自己資本規制がありますので、貸しはがし対策と倒産の回避が必要になるのでしょうね。韓国の銀行は、規模が小さく経営体力がないため、韓国経済の悪化で金融機関の業績が不安定化しそうですね。

外資系金融機関は、韓国経済崩壊への道 破綻リスクで外資金融撤退でまとめましたが、リストラによる撤退を行っており、韓国の銀行が不良債権をどの程度、かかえているのか注目ですね。外資系金融機関が撤退するということは、韓国経済が悪化する中で韓国の銀行が、不良債権を抱え込むことになりそうです。

(5)銀行融資の5分の1が不良債権か

昨年末現在で韓国の銀行の大企業に対する融資残高は221兆ウォン(約20兆2000億円)だ。韓国銀行は融資全体の5分の1に迫る48兆ウォン(約4兆4000億円)が注意業種への融資で、「潜在的不良債権」に当たるとみている。
韓国の金融が弱体化して不良債権が増えると、韓国の銀行もBIS規制の対象となりますので、自己資本の増強が必要になります。日本では、銀行融資の格付け 不良債権と倒産の可能性によってかわりますが、韓国も不良債権が増加すると経済には悪い影響があります。銀行の不良債権が増加すると、銀行融資は減少が続きますので、韓国経済は大きく減速しそうですね。

韓国の大手銀行である、新韓銀行サムライ債と破綻危機 財務官僚の天下りを見ると、格付けと比較すると、金利がかなり低く感じられます。韓国大手銀行の不良債権残高が増加するのかも、気になるところです。

韓国国民銀行 東京支店の不正融資で倒産危機が報じられていますが、韓国企業の海外支店で不正融資が発覚しています。韓国の銀行が、海外での不正融資で不良債権が大量に増加すれば、銀行の貸しはがしなどにより景気悪化の大きな要因になります。

(6)企業向け融資と家計向け融資

別の市中銀行副頭取は「企業向け融資と家計向け融資の割合は半々に近いが、貸倒引当金は企業が8割、家計が2割で、企業の方がはるかに多い」と述べた。銀行は家計向け融資で稼いだ利益を企業向け融資の不良債権を穴埋めするのに使っていることになる。各債権行は今月末までに大企業30社に対する評価を行い、財務状況が思わしくない企業には6月までに資産売却、合併・買収などを推進する内容の「財務構造改善約定」の締結を求める構えだ。
韓国の銀行融資に占める、企業向け融資と家庭向け融資の特徴について見てみましょう。
  • 韓国の企業向け融資 融資の半分 貸し倒れ引当金は8割 不良債権問題がある
  • 韓国の家庭向け融資 融資の半分 貸し倒れ引当金は2割
韓国の不良債権問題は、倒産したときに備える貸し倒れ引当金を見ると、企業向け融資のほうが悪化していることが分かります。韓国崩壊 破綻と産業空洞化が2013年7月に報じられていますが、空洞化の加速により、韓国企業の国内販売が悪化して不良債権が増加する要因になりそうです。

韓国経済の実態 倒産と自己破産を見ると、住宅担保ローンの拡大によって、家庭向け融資も限界です。韓国の銀行は、不良債権増加による倒産を回避と大企業の業績悪化に対応するために、厳しい状況が続きそうですね。

韓国 円安危機の影響と倒産の可能性がありますので、不良債権は増加傾向が続くかもしれないですね。日本と韓国は関係正常化が続いていますので、民主党政権のときのように、政策的な為替レート円高ウォン安による恩恵を受けることは困難な情勢です。
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