アイワールド倒産の理由

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アイワールド倒産の理由を見ると、アイワールドが保有する債権を、債権者に差し押さえられたことが民事再生法適用の理由となっているようですね。アイワールドは、一度、民事再生法により倒産していますが、再度の倒産となっています。

(1)差し押さえと倒産

債務者にとって、資産の差し押さえが行われると重要な資産の場合、事業の継続が困難になることが分かります。会社や個人の信用を考えると、財産の差し押さえが行われるということは、資金繰りが逼迫していることの証明となるため、事業継続が困難になりますね。

(2)アイワールド民事再生

アイワールド倒産の理由について、2013年5月25日のカナロコ by 神奈川新聞が、アイワールドが民事再生法申請/相模原を報じているので見てみましょう。
東京商工リサーチ横浜支店によると、貸店舗業・ディスカウント店経営のアイワールド(相模原市中央区)が22日、民事再生法の適用を横浜地裁相模原支部に申請した。負債総額は約10億円とみられる。
アイワールドが民事再生法の適用を申請しており、倒産しています。アイワールドは、保有する債権の差し押さえを受けており、事業継続が困難になったか、債権者の公平を期すために民事再生法を申請したのかもしれないですね。

(3)ディスカウント店を経営

1975年に秦野市内で創業。相模原市近郊でディスカウント店を展開し、ピーク時の95年には売上高約280億6600万円を計上した。
アイワールドは、ディスカウント店の展開を行っていたようですが、売上高を見ると規模が大きかったことが分かります。アイワールドの売上高拡大は、投資を急に行った結果ですので、成長に歪みがでています。

(4)民事再生手続きを終了

店舗拡大に伴う過大投資などを背景に業績不振に陥り、2002年に東京地裁に民事再生法の適用を申請(負債総額約105億円)。
アイワールドは、店舗拡大を積極的に行うことで売上高が増加していますが、過大投資が経営の重荷になったようですね。
  1. 小売業の運転資金 顧客からの売り上げは現金が中心で薄利多売
  2. 小売業の店舗資金 売上金が返済原資
  3. ディスカウント店の特徴は、仕入れ条件が現金支払いなどで緩い
アイワールドのような小売業は、現金収入が得られるため、売り上げが拡大しても運転資金は間に合う場合が多いですね。

アイワールドが2002年に倒産した理由は、店舗投資を急激に行ったことのようですが、小売店は薄利多売が多いため返済が困難になったのでしょうね。

(5)支払い地代家賃の増加と減収で経営悪化

貸店舗業を核とする経営再建を行った結果、4年後に再生手続きを終結した。 
しかし、量販チェーン店との競合激化やテナント退去などで減収となり、09年には支払い地代家賃の増加を受け大幅な赤字を計上。
アイワールドは、一度目の倒産後に保有する不動産を生かして、賃料収入を得る経営方針であったようですが、経営が大きく悪化しています。

アイワールドは減収と同時に地代家賃が増加しているとなっていますが、土地を借りる一方で、建物は自社所有であったのか気になりますね。

(6)債権差し押さえで倒産

横浜地裁相模原支部からこのほど、テナントに対する賃料債権の差し押さえ命令を受けたことから今回の措置となった。
アイワールドが保有する賃料債権を、債権者から差し押さえを受けたようですので、資金繰りがかなり逼迫していたようですね。アイワールドは差し押さえにより、会社の信用の低下や銀行など債権者に対して公平に対処するために、民事再生法の適用を決めたのかもしれないですね。
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