恵比寿 倒産理由は偽装質屋で年金担保融資

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恵比寿が倒産しましたが、違法質屋被害者弁護団からの破産申し立てにより倒産しています。恵比寿は、偽装質屋による高金利の貸金業で80億円を超える被害がでており、貸金業法を違反で家宅捜索を受けています。

(1)投資詐欺と債権者破産による倒産

MRIインターナショナルの投資詐欺が話題となりましたが、配当金などにより投資資金が残らないため、債務超過や倒産状態の事例があります。

債権者が少しでも多くの債権回収を行うためには、企業が存続するよりも債権者破産により倒産させて、資金流出を押さえて債権の配当金を多く得るという考え方があります。
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(2)恵比寿が債権者破産で倒産

恵比寿、倒産の理由は偽装質屋であることを、2013年4月30日の帝国データバンクが、「偽装質屋」で家宅捜索を受けた質店が破産を申し立てられる状況であることを報じています。
(株)恵比寿(TDB企業コード:807005397、資本金300万円、福岡県福岡市博多区住吉5-5-15、代表大山貴博氏)と、(有)ダイギンエステート(TDB企業コード:800677593、資本金300万円、同所、代表大山晟徳氏)の2社は、債権者より破産を申し立てられ、4月26日、福岡地裁より財産の保全管理命令を受けた。
恵比寿が、債権者破産で倒産していますが、債権者が財産を保全することで資金流出を防ぎ、配当金を少しでも多くすることが目的でしょう。年金担保融資は、通常の民間企業は行っておらず、年金担保ローンは国が管理して行っています。

年金担保ローン審査ゆるい理由と家計破綻を見ると、金利は低いうえに返済金額を考えて融資が行われていることが分かります。偽装質屋が年金担保融資を行うことは違法ですし、金利を比較すると、国の年金担保ローンのほうが金利は低いと言えますね。

(3)えびすとアオキが質店を経営

(株)恵比寿は、2008年(平成20年)2月に設立し、えびすの屋号で質店を経営していた。(有)ダイギンエステートは、2003年(平成15年)3月に設立し、アオキの屋号で質店を経営し、両社あわせて広島や佐賀、熊本などに店舗を展開していた。
えびすとアオキの名前で質店を経営していましたが、偽装質屋であり実態は貸金業を営んでおり、多数の被害者がでています。えびすとアオキは倒産までに、西日本中心に店舗展開を行っていたようですね。

(4)年金を担保に高金利で貸付で貸金業法違反

しかし、2012年10月19日、貸金業者でないのに質屋を装い、年金を担保にして高齢者に対して違法な高金利で貸し付けていたとして、福岡県警は2社が経営していた店舗などを貸金業法違反(無登録営業)容疑で家宅捜索。
恵比寿は貸金業者の登録を行わずに、年金担保により高金利で貸付けを行っていたようですね。恵比寿の貸出方法は年金を担保にしていたと報じられていますが、年金は期日に一定金額が確実に振り込まれますので、違法に貸金業を営んだ可能性がありますね。

質屋を装って貸金業を行っていたということは、年金を引き出すのに必要な、通帳やクレジットカードを質屋に入れて、お金を違法な高金利貸出を行っていたかもしれないですね。

(5)損害賠償請求訴訟と違法質屋被害者弁護団

その後、一部の債権者から損害賠償請求訴訟を提起されていたほか、「違法質屋被害者弁護団」が組織され、2月12日に同弁護団によって福岡地裁に破産を申し立てられていた。
恵比寿やダイギンエステートの違法な年金担保融資に対して、被害者弁護団が組織され損倍賠償請求訴訟が行われていたようですが、債権の回収率は限定的に留まるのか注目ですね。

(6)年金担保融資の被害が大きい

申立時の負債は恵比寿が債権者14名に対して約2300万円、ダイギンエステートが同7名に対して約1090万円だが、被害総額は80億円を超えると見られる
恵比寿とダイギンエステートは倒産しましたが、年金担保融資による違法な高金利貸出により、多額の被害がでています。違法な年金担保融資による高金利貸出が広がった背景には、年金が決まった期日に振り込まれることを利用された可能性がありますね。

クレジットカード審査ブラックで破綻を回避するためには、家計の資金繰りが重要になります。質屋を利用して手元資金を確保することは重要な方法ですので、偽装質屋に注意しつつ、質屋を有効に利用することも一つの選択肢としてありますね。
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