(1)横領脱税の事例
横領脱税の事例について見ると、銀行の社員が顧客の預金や銀行のお金を横領するイメージがあると思いますが、経理担当者の横領が多いことが分かります。経理担当者は、お金を扱う部署ですので、横領がおこらないようにチェックする仕組みを整えることが、会社と経理担当者の双方にとってよいと言えます。
イノメディックスの横領は、複数社員による取引先を巻き込んだ横領であり、商品の受発注の内部管理が甘いと悪いことを考える人間がいるということでしょうね。
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(2)スーパー子会社の脱税
ヤマナカ横領脱税の仕組みについて、2013年4月13日の毎日新聞が、<横領>ヤマナカ子会社の経理元社員が4600万円と報じているので見てみましょう。愛知県を中心に店舗展開するスーパーマーケット「ヤマナカ」は、生花の販売を手がける子会社「アイビー」(本社・愛知県長久手市)の元社員が約4600万円を横領していたと発表した。ヤマナカは、名古屋証券取引所2部に上場している上場企業ですね。ヤマナカの会社概要について簡単にまとめると以下です。
(3)ヤマナカ会社概要
- 本部所在地 〒461-8608 愛知県名古屋市東区葵3丁目15番31号 住友生命千種ビル5F
- 創業 大正11年2月
- 設立 昭和32年7月
- 資本金 42億2061万円(2012.3 現在)
- 株式 名証2部上場
- 代表者 代表取締役社長 中野義久
- 年間売上高(連結) 972億円(2011年度)
- 従業員数(連結) 社員 1,092名(連結) パートタイマー 3,306名(8時間勤務換算)(2012.3現在)
- 店舗数 67店舗(2012.3.20現在)
- 取引銀行 三菱東京UFJ銀行 みずほ銀行
- 関連会社 株式会社 アイビー(生花販売) サンデイリー株式会社(日配品製造) プレミアムサポート株式会社(メンテナンス事業とスポーツクラブ) アスティ開発株式会社(不動産管理) 新安城商業開発株式会社(不動産管理)
(4)ヤマナカはアイビー元社員を告訴せず
警察に告訴するか検討しているという。ヤマナカは元社員を横領で告訴していないようですが、上場企業ですので、告訴しない場合は株主に対して説明が必要ですね。
(5)経理担当者の横領 異動により発覚
元社員は経理を担当していたが、3月に退職した。今月8日、決算の集計作業で、現金や預金の残高と帳簿の額が一致しないことに後任者が気付いた。ヤマナカ子会社の元社員は経理を担当しており、後任者が帳簿残高と現金残高の差額に気付いたようですね。焼津市社会福祉協議会 横領脱税の仕組みを見ると、異動後、横領に気付いており経理担当者の定期異動が重要であることが分かります。
(6)ヤマナカは4年間、経理担当を異動させずか
ヤマナカが元社員に事情を聴いたところ、「4年間にわたって横領を続けていた」と認めたという。ヤマナカ子会社の社員は、4年間横領を続けているということは、おそらく4年間以上は経理担当者の可能性があり、チェック機能が働いていないことが分かります。
ヤマナカの横領脱税の仕組みを見ると、経理担当者の定期異動か預金残高を確認することが重要であることがわかります。 スポンサードリンク
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