(1)B勘定と脱税
裏金を用いる取引について、B勘定と呼ばれていますが不動産取引で用いることで脱税を行い、売手と買手、ブローカーが金儲けをする方法があるようですね。金儲けの方法と裏金を用いた脱税について、その背景と資金供給元を見ると、国の政策に基づいて銀行が融資したお金が用いられていたことを、大阪府県暴力団担当刑事 祝井十吾の事件簿で三和銀行元支店長の岡野義市が語っているので見てみましょう。
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(2)大阪市曽根崎の多幸梅ビルの裏金と脱税
岡野の回想。2007年7月25日の産経web版で、多幸梅(たこうめ)の経営会社である、多幸梅観光の滝本良雄氏が2006年11月の税金納付義務があったが、支払わずに預金を移し替えた疑いで告発されていたようですね。
「大阪府警曽根崎警察署の隣、東梅田の入り口にあった料亭、多幸梅本店のビルもそうやった。多幸梅は、部落開放同盟飛鳥支部長の小西さんが贔屓にしていたところで、ビルの売却話が持ち上がった。表向き35億円の売値で、当初は裏のB勘で1億円、最後に裏金は2億円になりましたな」
本店ビルは三十数億円で売却されたと報道され、借入金の返済に大半を充当したことに加えて、預金約9800万円を引き出したとなっています。脱税や税金の支払いを意図的に免れると、罪は重いですが、何か特殊な事情があったのか気になりますね。
(3)大阪の小川真澄弁護士 多幸梅ビルの脱税で逮捕
ビルは紆余曲折を経て最終的には東京の金融業者が購入したのだが、2009年(平成21年)、取引にかかわった弁護士が脱税で逮捕されるオマケまでついた。大阪弁護士会が、小川真澄弁護士を脱税による逮捕で処分にしていますが、2006年に大阪市曽根崎の多幸梅本社ビルの建物転売により、約7億円の報酬を得たものの2億5000万円を脱税。
小川真澄弁護士は、所得税3億5000万円を滞納していましたが、休眠会社の口座を用いて国税の差し押さえを逃れ逃亡していたようですが、逃亡先のフィリピンから強制送還され大阪地検特捜部に逮捕されています。
(4)脱税と休眠会社の口座を活用
- 多幸梅ビル転売の報酬を脱税
- 休眠会社の口座で差し押さえ逃れ
- B勘定(裏金)として活用していた口座で次回の取引用か
休眠会社の銀行口座に、金融機関が巨額の入金を認めたのかは不明ですが、名寄せによる銀行預金の差し押さえ対象外になることやB勘定(裏金)として活用していたのでしょうかね。
(5)裏金の管理と捻出
では、暴力団をはじめとる裏社会では、こうしたアングラマネーをどのように捻出し、管理しているのだろうか。それについて、岡野が体験談を明かす。金儲け方法として、裏金による脱税が行われているようですが、大阪の不動産取引では多幸梅の経営者や弁護士などの関係者が逮捕されています。裏金による金儲けを隠すことは、司法機関の目は誤魔化せないことが分かりますので、まっとうにお金を稼ぐのがよさそうですね。
リッシ脱税の方法を見ると、不動産売買や仲介手数料は、不動産の金額が大きいため多額の収益が入ることが分かりますね。 スポンサードリンク
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