(1)銀行倒産の影響
北海道拓殖銀行は東海興業やカブトデコムなど、バブル期に不動案投資を行ったゼネコンの不良債権の影響で倒産しています。
(2)保証会社BASホールディングス自己破産
BASホールディングス倒産の理由について、2013年4月12日の帝国データバンクが、日本振興銀行関連の融資保証会社、破産手続き開始決定受けると報じているので見てみましょう。(株)BASホールディングス(TDB企業コード989978034、資本金3億550万円、杉並区天沼3-2-2、代表勝見孝志氏)は、3月26日に東京地裁へ自己破産を申請し、4月3日に破産手続き開始決定を受けた。日本振興銀行系列の保証会社であるBASホールディングスが、自己破産を申請して倒産したようです。BASホールディングスの業務内容について見てみましょう。
(3)中小企業振興ネットワークの一員
当社は、2008年(平成20年)8月に中小企業経営支援機構(株)として設立。「中小企業振興ネットワーク」の一員として、日本振興銀行(株)から多額の融資を受けるとともに、同行の融資先(全国の中小企業)に対する保証業務と保証先に対するコンサルティング業務を主体とし、一時は全国に19支店を展開。2009年11月期には年収入高約2億1200万円を計上していた。BASホールディングスは、日本振興銀行から融資を受けて、保証業務を行っていたようですね。銀行本体ではなく、BASホールディングスのような別会社に保証業務を連携して行うことができれば、銀行の別働隊のような形になっていたのかもしれないですね。
(4)日本振興銀行の倒産で保証業務の縮小
しかし、2010年9月10日に日本振興銀行が民事再生法の適用を申請。同年11月に中小企業経営支援機構(株)から現商号に変更していた。以後は、同行からの新規融資先の紹介を得られなくなったため、既存顧客を対象に、当社が独自で提供できる経営コンサルティング業を主体としてきたものの、大幅な業容縮小を余儀なくされていた。BASホールディングスは、日本振興銀行からの融資や顧客紹介により、保証業務を行ってきました。日本振興銀行の倒産により、BASホールディングスは事業継続が困難になったようですね。
(5)負債は日本振興銀行からの借入がほとんど
負債は約59億7134万円(うち日本振興銀行からの借入は約56億円)。BASホールディングスは、負債のほとんどは日本振興銀行からの借入であり、新規融資と新規保証先の紹介がなくなったことで、業容拡大が事実上、不可能になったようですね。 スポンサードリンク
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