春陽堂 倒産の理由

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春陽堂が、茶月と同時に倒産している。茶月の倒産が話題になっていますが、春陽堂は親会社ですね。春陽堂と茶月の関係が分かりにくい報道が多いので、その点を中心に見ていきます。

春陽堂と茶月の倒産が分かり難い理由

茶月、倒産の理由で、春陽堂と茶月の倒産は、従業員とUAゼンセン春陽堂労働組合の申し立てがきっかけであることを説明しました。

お金について見ると、従業員の給与は優先的に支払いを受けることができます。春陽堂と茶月は給与支払いの遅延が起きていますので、現時点で倒産した方が、企業存続して資産を失うよりも従業員に得になるのではないかという考え方と思います。

春陽堂と茶月の倒産報道で、UAゼンセン春陽堂労働組合の存在が、朝日新聞などで報道されなかったのも分かり難い一因だと思います。春陽堂と茶月の関係、春陽堂の倒産に焦点を絞って、帝国データバンク2013年1月17日を見てみましょう。

春陽堂の従業員数と資本金に注目

(株)春陽堂資本金3億2200万円、京都府京都市南区吉祥院清水町2、代表岡田正陽氏、従業員1名)と、(株)茶月(資本金1000万円、同所、同代表、従業員70名)は、1月15日に債権者より京都地裁へ破産を申し立てられ、同日保全命令を受けた。(帝国データバンク)
春陽堂と茶月の倒産報道を見ると、資本金と従業員数の違いに気付くと思います。春陽堂は、組織変更により資産管理会社や持ち株会社(グループ統括)に近い性質になっていることについて見てみましょう。

春陽堂グループの中核会社

(株)春陽堂は、1946年(昭和21年)7月創業、50年(昭和25年)1月に法人改組された。テイクアウト・宅配寿司店「茶月」「神田一番寿司」、回転寿司店「海鮮大名」、ピザ・パスタ料理「サンマルコ」、中華料理「春陽堂」などを運営する春陽堂グループの中核会社。(帝国データバンク)
春陽堂は1946年に創業しており、その後、茶月や中華料理の春陽堂などを運営する、春陽堂のグループ中核会社となっています。
  • 茶月
  • 神田一番寿司
  • 回転寿司店の海鮮大名
  • ピザ・パスタ料理のサンマルコ
  • 中華料理の春陽堂
春陽堂の従業員が1人であるのは、社長だと思いますが、そのためでしょう。春陽堂は、グループ全体の統括を行う会社として組織再編を行っていますので、中華料理の春陽堂はあくまでグループが運営する一つの中華料理店であるという事もポイントになると思います。

春陽堂の売上高と業況

従前は飲食事業を自社で運営し、主力事業の寿司小売店「茶月」は、持ち帰り寿司店として地元では相応の知名度を有し、関西地区を基盤に関東・東海地区へも積極的に進出。その後はカレーショップ、ラーメン店、惣菜店なども手がけ、総合外食チェーンとして業容を拡大し、92年3月期には年売上高約363億8300万円を計上していた。(帝国データバンク)
お金について見ると、春陽堂は売上高が92年3月期に363億円ありますが、会社分割後は主力の茶月は75億円に留まっています。茶月、倒産の理由で見ましたが、関東の茶月を小僧寿しチェーンに売却した事も売上が減少する一因でしょう。

会社分割により経営指導に転換

その後、2004年、2005年に経営合理化、収益改善を目的に店舗形態別、事業形態別などに会社分割を実施し、主に宅配寿司「茶月」を運営する(株)茶月(2004年10月設立、2011年9月期の年売上高約75億7500万円)などを設立。現在では、その営業子会社に対しての食材供給、店舗設備等の賃貸、FC(フランチャイズ)店などの経営指導などを手がけていた。(帝国データバンク)
春陽堂の報道で重要なのは、会社分割を実施している点ですね。会社分割を行うと、企業の一事業部であるのと比較すれば、給与や福利厚生などの待遇、事業縮小や売却が行いやすくなります

春陽堂は、会社分割を行って組織再編を行っているため、以前の春陽堂とは異なることも、会社を見ていくうえで重要になります。

従業員が破産申し立ての理由

春陽堂と茶月の倒産について、従業員とUAゼンセン春陽堂労働組合の破産申し立てがきっかけであることを説明しました。産経新聞2013年1月20日は、春陽堂と茶月の実態について報道していますので見てみましょう。
約1年半前から給料が遅配されたり、退職金が支払われなくなったりしていたという。(産経新聞)
お金を見ると、給料や退職金の支払いが遅れており、資金繰りに行き詰っていたことが分かります。春陽堂と茶月の社員は、会社の資金繰り確保のため十分に協力したものの、お金に付き合いきれなくなったのが実態なのでしょうか。
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11 件のコメント:

  1. まさか倒産したとは知らず驚きました。

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    1. >上杉謙信さん
      上杉謙信さん、こんにちは^^
      会社が突然倒産すると、馴染みの会社の場合、驚きますよね。

      春陽堂の倒産理由は、賃金の不払いが報じられていますので、資金繰りは厳しかったようですね。

      削除
  2. 最終3連休の売上金はゼンセンの組合長の口座に振り込みを指示し
    1/16に支払う給与分を取り上げ
    1/15に破産宣告
    ゼンセンの罠にはめられた

    京都地裁でゼンセン&管財人$阪神茶月で和解が成立しているが
    営業中の売上金を個人の口座に振り込み
    これは業務上横領じゃない
    これを支持するゼンセンは泥棒の親方

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      個人口座に入金したのですか?

      管財人が、それをOKした理由が不思議です。

      削除
  3. 管財人はOKしていません

    ゼンセン 単組 春陽堂 永井名義だったと思います

    1/12 ゼンセン 単組 春陽堂 大会開催

    まず  組合員35名には組合の積立金から一人まず30万を貸し付ける決議をとり
         (春陽堂が倒産すれば組合は解散ですから実質譲渡  組合員は周知済)
    そして Xデーに破産宣告する決議

         金で票を買う始末

    1/15午前に京都地裁に破産申請

    1/15の朝6時半ころから店舗各店に永井の名前で
    ゼンセン春陽堂永井名義の口座に
    1/12~1/14の売上金を振り込むように

    またこのお金は未払い賃金にあてるからと

    振り込み時いくらかは紛失しているのも事実も

    また取り立てが各店にいくかもしれないので
    危害を加えられるといけないという風潮をながし
    従業員を退店させ営業させなかった

    阪神茶月はフランチャイズで売上金はうちのもの
    管財人は組合に返せ
    組合はどちらに返していいのかわからず
    京都地裁で和解に

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    返信
    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      詳細の説明、深謝です。

      労働組合の組合長としての口座だったのですね。
      取立てによる危害というのは、よく分からないのですが、今時そういうことをやる金融機関はないです。

      不思議なものですね。

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  4. なぜ破産宣告したのか

    12月中旬労使協議会がおこなわれ
    1/8に未払い分の一部を支払うと約束しておきながら
    支払われなかった

    なぜか

    元従業員の資産家から資金援助をしてもらっていたが
    この元従業員が1/4に急に金を返せと言いだし
    裁判所に訴えたのか口座が凍結され支払えなっかた

    この事実を知らないザンセン上部団体は
    我々の面子を潰された
    と思い込み組合員をけしたて破産申請の決議をさせたのです

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    返信
    1. >匿名さん
      運転資金の口座か、それに準じる口座を、差し押さえされてしまったのですね。
      内部の人間であれば、口座を知っていることもあり得るので、内容に納得しました。

      それなりの規模の会社は、急に破産してしまえば、誰も幸せにならないと考えています。
      事後の清算は、関係者の方々に、凄く負担になったことを想定しました。

      削除
  5. わずか35名の決議で
    従業員800名
    お取引様
    お客様
    に大変なご迷惑をおかけすることも知りながら

    ゼンセンの面子
    でこのようなことをするとは

    多くの労働者に迷惑をかけるゼンセンは何者?

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    返信
    1. >匿名さん
      面子の問題だったのであれば、何とも言えないものですね。
      中小企業は、社長や親族、有志からの内部借入はよくある話です。

      ゼンゼンの担当の方が、そういった一般的な慣行を知らなかったのであれば、悲劇的な形にもつれてしまいますよね…

      削除
    2. これはゼンセンの弱みです

      営業中(破産宣告前)に会社の金を組合の口座に振り込むようにしじしたのですから

      わたしもいろいろ調べましたがこれは業務上横領になる可能性が

      犯罪を指示したのがゼンセンですから

      削除

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