オリンパス粉飾子会社のヒューマラボを特別清算

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オリンパスの粉飾決算が話題となったが、子会社のヒューマラボが特別清算を行うようです。オリンパス粉飾決算のうち、国内子会社の2社はすでに、特別清算を開始しています。


オリンパス子会社の清算


オリンパス子会社のヒューマラボについて、帝国データバンクは2013年1月7日に特別清算を申請したと発表しました。オリンパス子会社倒産は、休眠会社を監査法人が見抜けず、大手監査法人と言えども会計監査には限界がある事が明らかになっています。

オリンパス子会社の倒産寸前までの経営成績及び、休眠期間についての分析について関心のある方は、ご参照。


ヒューマラボの経営状況を見ると、債務超過が純資産と比較して過大である事が分かります。オリンパス子会社のヒューマラボについて、帝国データバンクの発表を見てみましょう。
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ヒューマラボの商売

当社は、2005年(平成17年)6月に投資ファンドの出資により、シイタケ菌糸体培養抽出物(L・E・M)を基にした健康食品販売を目的に、L・E・M販売(株)の商号で設立(その後、同年10月に現商号に変更)。(帝国データバンク)
40~60代の女性をターゲットに、栄養豊富なシイタケに勝る「L・E・M、シイタケ菌糸体培養抽出物」を原料とする顆粒タイプのサプリメント「コアレム」の販売のほか、「アージュレス」のブランド名で、美容液「フェイスアップセラム」を主体に、化粧水やクレンジングジェル、洗顔ソープ、ヘアケア用品などの販売を手がけ、2011年3月期には年売上高約9億円を計上していた。 (帝国データバンク)
ヒューマラボは投資ファンドの出資で設立されています。オリンパスが、もしもこの投資ファンドから買い取ったのであれば、売り抜けに成功したということなのでしょうか。

オリンパスは日本を代表する一流企業ですが、本業とかけ離れた分野への投資のように思えますね。ヒューマラボは、業績が悪化しており、オリンパスが買収した理由は結果論ですが怪しいことが分かります。

ヒューマラボの業況

しかし、商品の開発投資や広告宣伝活動に関わる経費がかさむなど赤字体質から脱却できず、債務超過に陥っていた。(帝国データバンク) 
ヒューマラボが、赤字体質であるのは3期の決算書を見ても明らかであると思います。オリンパスの損失処理に利用されていたということですね。ヒューマラボの業績が赤字であったことを考えると、特別な技術を保有しているベンチャー企業でない限り、オリンパスの買収金額が異様であったことが分かりますね。

ロームつくば倒産閉鎖の理由を見ると、業績不振によるグループ企業のリストラにより、子会社が特別清算されることがあります。オリンパスとロームの特別清算を比較すると、オリンパスが会社買収で粉飾決算を行っていたことがよく分かりますね。

オリンパスが損失処理に利用

こうしたなか、2011年にオリンパス(株)の巨額粉飾事件で、過去の損失を処理するスキームに当社の買収が利用されていたことが発覚。以降、グループ全体の事業見直しを進めていたが、採算性の観点から事業撤退を決定し、11月28日に解散していた。負債は55億5115万8450円(2012年11月28日現在)。(帝国データバンク)
ヒューマラボ社は赤字が続いていますが、オリンパスは過去の損失処理が目的であったので、その程度気にしていたのかは分かりません。オリンパス粉飾決算と飛ばしでFBI逮捕報道をまとめましたが、事件は解決していないようです。

オリンパスはソニーと提携を発表していますが、ソニーとオリンパス提携事業に遅れがでています。オリンパス粉飾の舞台となった子会社ヒューマラボが特別清算を申請しましたが、オリンパス粉飾事件は全てが終わっていない事が分かると思います。

オリンパスの財務状況は、公募増資の成功により回復しています。オリンパスの技術力は世界一ですので、日本を代表する企業として復活することができるのか今後の動向に注目ですね。
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