ゲオの特殊性
ゲオの脱税の内容を見ると、板東英二さん脱税の仕組みがひどいのとは、かなり様相が違うように見えます。最大の違いは、お金が還流してるのかどうかに差があるのではないでしょうか。ゲオは、上場企業であり、不正なお金の支出について明らかにするとともに、返還を請求する必要があります。お金の流れについて、産経新聞2012年12月30日の報道を見てみましょう
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脱税の指摘と修正申告
DVDレンタル大手「ゲオホールディングス」(愛知県春日井市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年3月期までの2年間に約2億3千万円の所得隠しを指摘されていたことが30日、分かった。追徴税額は約9千万円で、既に修正申告しているという。(産経新聞)ゲオが、名古屋国税局から、所得隠しの指摘により、修正申告を行っています。ゲオは、脱税を認めていますが、お金のやりとりは、かなり特殊に見えるものがあるので見てみましょう。
お金のコンサルティング料が実態なし
4億円のお金を支払い
関係者によると、同社の元会長らが09年以降、子会社の資金繰りに関し、同社の元顧問側に支払った約4億円のコンサルティング料は助言を受けた実態がないなどとして、国税局は経費と認定しなかったとみられる。(産経新聞)ゲオの元会長が、約4億円のお金を支払っていますが、助言の実態がなかったことが報じられます。助言の実態がないと判断された理由が気になりますが、コンサルティング料が多額ですね。この子会社とのやりとにの内容について、東京新聞2012年12月30日朝刊で詳細が報道されています。
お金を、子会社資金繰りの相談で複数回支払い
ゲオによると、指摘を受けたのは、元会長らが2009年以降、不動産子会社「ゲオエステート」の資金繰りに関して相談したとされる東京都内の元顧問側に、複数回にわたり支払ったコンサルタント料。(東京新聞)お金を複数回、子会社の資金繰り相談で支払った事と、子会社の名前が報道されています。これは、板東英二さん逮捕の可能性まとめで触れましたが、常習性がある事が分かります。ゲオや板東英二さんの事例を考えると、顧問税理士のアドバイスに従ったのかどうかが気になりますね。
ゲオは元経営陣に4億6千万円のお金を請求
ゲオをめぐっては、昨年12月、社外の弁護士らに委嘱してまとめた調査報告書が元会長らによる不正支出を指摘。(産経新聞)
元会長の退任後の今年3月、旧経営陣に対し、取締役会の決議を経ずに高額なコンサルティング料を元顧問の関連会社に支払うよう指示したなどとして、約4億6千万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こし、係争中。(産経新聞)お金のやりとりについて、ゲオはすでに、調査報告書で不正支出であった事を認識しているようです。ゲオは上場しており、旧経営陣の不適切なお金のやりとりについては、株主に損害を与えたものについては、お金を回収する必要があります。
ゲオの対応を見ると旧経営陣に対して、ゲオが受けた損害について訴訟を行うことで、上場企業としての責務を一定程度果たしていることが分かりますね。
ゲオ脱税のまとめと現状
- 2009年以降ゲオの元会長らが、約4億円のお金を、複数回にわたって支払い
- 不動産子会社ゲオエステートは、助言を受けた実態がない
- 2011年12月調査報告書が元会長らによる不正支出を指摘
- 2012年3月に約4億6千万円の損害賠償を求めて係争中
- 2012年12月国税局から脱税で追徴課税を受けた事が判明
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